見守り、背中を押すことで やりがいを感じる職場にしたい

パソナ・高松 支店長 三宅江利子さん

Interview

2021.12.16

内勤から営業職、マーケティング、派遣スタッフから正社員……。業務内容や職種、職場環境が少しずつ変わっていく中で、「自分には無理」と可能性を狭めることなくキャリアを重ねてきた。大学卒業後は製薬会社に入社し、アシスタントとしての業務から、MRの資格を取り営業職となった。病院を訪問し、時には学会に同行しながら医師や看護師と話し、患者さんの家族会に参加した際には家族の負担を減らすためにどんな薬が必要かを考えた。

「その時の経験は、今の仕事にも生かされています」。新しい仕事を任されたら、まずはやってみる。広い視野を持つ。相手の話をじっくり聞き、本当に求めているものは何かを見極める。「前職も今も“人の幸せにかかわる仕事”である点では同じです」

「絶対、大丈夫」と言い続ける

サンポート高松トライアスロン大会2015

サンポート高松トライアスロン大会2015

パソナに入社したのは、故郷である香川に帰り、派遣スタッフとして登録しようと高松支店を訪れたのがきっかけだった。最初は、コーディネーターとして登録希望者のニーズを聞き、派遣先の企業とマッチングする業務を行った。登録者から感謝される仕事にやりがいを感じていたが、内勤のリーダーになった時、マネジメントの難しさに悩むようになった。

人事評価に偏りがあると思われないよう、休日によく出かけていたメンバーとも一定の距離をおき、企業側の窓口となる営業メンバーとのコミュニケーションにも心を配る。「こんなに孤独なんだと思いました」。オンオフを切り替えるため、マラソンを始めたのもこの時期だった。

数年かけて葛藤を乗り越えてからは、一緒に働くチームで目標を達成することが楽しくなっていた。「一人ひとりが優秀でも、それぞれが孤独だと成果は上がらないと気づきました」。高松から東京勤務、長崎の支店長を経て、支店長として再び高松に赴任してまず取り組んだのは、スタッフ同士の信頼関係を高めることだった。

支店長席ではなく同じフロアに席をおき、メンバーの行動や思いにアンテナを張りながら常に声を掛ける。「何かあったときは支えるから、まずはやってみようと背中を押したい。『絶対、大丈夫』と言い続けたいですね」

次世代のリーダーを

パソナ・高松のメンバーとごみ拾いに参加

パソナ・高松のメンバーとごみ拾いに参加

今後は、支店長として次世代のリーダーを育てたいという。挑戦したい気持ちはあるが、家庭との両立で迷っている人がいれば、遠隔で業務ができる環境を整えるよう会社に提案する。「男女問わず、希望があれば、どんな形でも仕事をし続けられるようサポートするのが支店長の役割です」

自身にも夢がある。「香川に帰ってきたとき『ここが私の街だ』と感じました。その街を活性化する活動をしたい」。現在の業務を通して“人”を生かした地域活性化なのか、別の活動なのか。方法は模索中だが、「どんな形でも社会に貢献できる仕事を可能な限り続けていきたいと思います」

石川恭子

三宅 江利子 | みやけ えりこ

略歴
1973年 丸亀市生まれ
1992年 県立丸亀高校 卒業
1997年 神戸学院大学法学部 卒業
製薬会社勤務を経て
2004年 パソナ・高松
2013年 東京メディカル第2チーム
2016年 パソナ・長崎
2019年 同 支店長
2021年 パソナ・高松支店長

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