四国を駆け抜ける。海を感じて、風を感じて

日本たばこ産業 四国支店 支店長 小林 和之さん

Interview

2012.01.19

着任したのは去年10月。住まいは迷うことなくサンポート近くを選んだ。瀬戸内海が一望できる場所だ。「マンションの窓から見える高松港や屋島。毎日飽きずに眺めている一番好きな風景です。

あこがれた「海」

昔から海へのあこがれがとても強かったんです」。生まれは奈良県。海に面していない内陸県だ。「海というのは、これまでになじみがまったくない、知らない世界なんです。島々が点在する中をゆっくりと船が進んでいくのを見ると、心が休まりますよね」

「風」を浴びながら

あこがれたもの。それは海以外にもうひとつある。 「風」だ。

学生時代の1970年代後半、日本では爆発的なスーパーカーブームが起きた。ランボルギーニ・カウンタック、フェラーリ、ポルシェ、ロータス・ヨーロッパ・・・。人気マンガ「サーキットの狼」の影響もあって、小林さんも車に熱くなった。「家族用のセダンとかよりも、やっぱり見た目がかっこいいですよね」。当時よく走ったのは大阪と奈良を結ぶ阪奈道路。さすがにスーパーカーには手が出なかったが、初めて手にしたスポーツカー・三菱のランサーで風を切った。「運転のテクニックを磨こうと、夜中に山道を走っていました。もちろん交通ルールを守りながらですよ(笑)」

学生時代は夜の峠道。今のお気に入りは、爽やかな日差しの下で走る沖縄の海岸線だ。訪れると必ずレンタカーを借りる。そして借りるのはオープンカーと決めている。

「やっぱり風ですね。〝箱〟で走っているんじゃなくて、風と一体化して走る。窓に囲まれた車とオープンカーでは風景も全然違うんです。風を浴びながら走るのが一番の幸せを感じる瞬間ですね。まぁ、1年に1回あるかないかですけど・・・」

奥さんには内緒で

初めて暮らす四国の地。赴任中にどうしてもやりたいことがある。「風」好きな小林さんはバイクにも乗る。やり遂げたいのはバイクでの八十八ヶ所巡りだ。「四国支店は四国4県を管轄しているので、香川だけではなく、他の3県のいいところも知りたいんです。ちょっと欲張りですけど、バイクで四国を回るのが今の目標ですね」。瀬戸内海、太平洋、そして風―。小林さんの幸せを感じる場所が四国にもたくさんありそうだ。

「でも、妻にはいつも責められるんですよ。『(運転席と助手席のみの)2シーターのスポーツカーやバイクは、荷物も積めないし家族も乗れない。何のために持つの?』って。男のロマンを理解してもらえないんです。だから霊場を回るときは、妻には内緒でへそくりを捻出して、バイクを買おうと思っています(笑)」

「幸せ」に繋がる職場に

30代半ばで管理職になって以来、いつも「心の基本」にしている言葉がある。

―幸せとは、人に必要とされ、人の役に立ち、人に感謝され、人に愛されることだ。

「部下を持つ身になって初めて、強く感じたんです。仕事というのは、お金をもらうためにただこなすものではなく、役に立ったり、感謝されたり。幸せを形成するパーツのひとつなんですよね」。四国支店長着任時、スタッフの前でこう宣言したそうだ。「みんなを幸せにするのが私の仕事です」

「会社は人で成り立っています。でも、人というのは無理やり育てるのではなく、自ら育ってもらわないといけません。私の仕事は、達成感や幸福感を感じられる職場環境を作ること。その先に成長があって、それがみんなの幸せに繋がると思うんです」

小林 和之 | こばやし かずゆき

略歴
1961年 8月20日 奈良市生まれ
1984年 3月 立命館大学経済学部 卒業
1984年 4月 日本専売公社(後の日本たばこ産業(株))
      入社
2002年11月 東京支店新宿営業所 所長
2003年10月 東京支店芝営業所 所長
2005年10月 日本たばこ協会
      未成年者喫煙防止対策室 室長
2008年 9月 水戸支店 支店長
2011年10月 四国支店 支店長

日本たばこ産業株式会社

確認日
2014.02.06

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