あこがれた「海」
「風」を浴びながら
学生時代の1970年代後半、日本では爆発的なスーパーカーブームが起きた。ランボルギーニ・カウンタック、フェラーリ、ポルシェ、ロータス・ヨーロッパ・・・。人気マンガ「サーキットの狼」の影響もあって、小林さんも車に熱くなった。「家族用のセダンとかよりも、やっぱり見た目がかっこいいですよね」。当時よく走ったのは大阪と奈良を結ぶ阪奈道路。さすがにスーパーカーには手が出なかったが、初めて手にしたスポーツカー・三菱のランサーで風を切った。「運転のテクニックを磨こうと、夜中に山道を走っていました。もちろん交通ルールを守りながらですよ(笑)」
学生時代は夜の峠道。今のお気に入りは、爽やかな日差しの下で走る沖縄の海岸線だ。訪れると必ずレンタカーを借りる。そして借りるのはオープンカーと決めている。
「やっぱり風ですね。〝箱〟で走っているんじゃなくて、風と一体化して走る。窓に囲まれた車とオープンカーでは風景も全然違うんです。風を浴びながら走るのが一番の幸せを感じる瞬間ですね。まぁ、1年に1回あるかないかですけど・・・」
奥さんには内緒で
「でも、妻にはいつも責められるんですよ。『(運転席と助手席のみの)2シーターのスポーツカーやバイクは、荷物も積めないし家族も乗れない。何のために持つの?』って。男のロマンを理解してもらえないんです。だから霊場を回るときは、妻には内緒でへそくりを捻出して、バイクを買おうと思っています(笑)」
「幸せ」に繋がる職場に
―幸せとは、人に必要とされ、人の役に立ち、人に感謝され、人に愛されることだ。
「部下を持つ身になって初めて、強く感じたんです。仕事というのは、お金をもらうためにただこなすものではなく、役に立ったり、感謝されたり。幸せを形成するパーツのひとつなんですよね」。四国支店長着任時、スタッフの前でこう宣言したそうだ。「みんなを幸せにするのが私の仕事です」
「会社は人で成り立っています。でも、人というのは無理やり育てるのではなく、自ら育ってもらわないといけません。私の仕事は、達成感や幸福感を感じられる職場環境を作ること。その先に成長があって、それがみんなの幸せに繋がると思うんです」
小林 和之 | こばやし かずゆき
- 略歴
- 1961年 8月20日 奈良市生まれ
1984年 3月 立命館大学経済学部 卒業
1984年 4月 日本専売公社(後の日本たばこ産業(株))
入社
2002年11月 東京支店新宿営業所 所長
2003年10月 東京支店芝営業所 所長
2005年10月 日本たばこ協会
未成年者喫煙防止対策室 室長
2008年 9月 水戸支店 支店長
2011年10月 四国支店 支店長
日本たばこ産業株式会社
- 確認日
- 2014.02.06
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