料理で何も考えない時間を作る

STNet 上席理事 営業本部副本部長 新高松データセンタープロジェクト営業統括 田口 泰士さん

Interview

2014.02.20

1988年、設立間もないSTNetに入社。「仕事の全てが新しいことへの挑戦でした」と振り返る。

焦らず、急がず、諦めず

30歳の時に初代所長として東京営業所(現首都圏営業部)に赴任。中央省庁や大手企業に向けての営業活動を始めた。顧客を他社へ奪われる失敗もあったが、それでも「諦めなければ何とかなる」と信じ、地道に営業を続けた。

「数年後、お客様は戻って来てくれました」。東京営業所時代の経験からは、「焦らず、急がず、諦めず」という教訓を得た。以後、部下にも自分自身にもそう言い聞かせている。

その後、本社に戻りケーブルテレビ会社と提携した「ピカラ光サービス」の立ち上げに携わることに。それまでSTNetが扱っていたのは法人向けサービスだったため、月々5千円前後の個人向けサービスがビジネスとして成立するのか不安に思ったことも。しかし、契約を積み重ね、ピカラ光サービスは10年で100億円を超える事業に成長した。

現在携わっているデータセンター事業に着手するきっかけとなったのは、2011年に起きた東日本大震災だ。首都圏に集中しているデータセンターを地方へ移転しようという流れが生まれた。「全国のデータセンターの7割が東京にあるのが現状です。災害の少ない香川は建設に最適な場所。好条件を生かして『データセンターと言えば香川』と思われるほどの一大産業に育てたい」

昨年完成した「Powerico(パワリコ)」は、西日本最大級の規模を誇り、国内外から注目を集めている。データセンター普及のため、積極的に講演会の講師も務める。「講演の最初に、気候の温暖さ、食べ物のおいしさなど香川の素晴らしさを話すんですが、いつも時間をオーバーしてしまいます」

得意料理はふわトロ卵オムライス

「新しい事業に取り組む時は事業が軌道に乗るまで、不安で眠れず夢に見るほど。料理をしている間だけ、何もかも忘れられます」。料理を始めたのは4年前。ケーブルメディア四国(CMS)の番組「男メシ」に出演するようになってから。

番組で教わった料理は、休日に作ってみる。家族にはふわトロ卵のオムライスが好評だ。番組と連動したブログ「男メシ」は、毎日欠かさず更新している。

「ぶり大根やミートローフも得意です。『脳』の使い方が仕事とは違って、リフレッシュできますね。料理した後は、仕事がさらにはかどるんですよ」。やはり仕事のことはいつも頭から離れないようだ。

田口 泰士 | たぐち やすし

略歴
1965年12月 岡山県倉敷市生まれ
1988年3月  香川大学経済学部 卒業
1988年4月  株式会社四電情報ネットワークサービス
      (現STNet)入社
1995年3月  松山営業所営業課長
1996年11月 東京営業所長
2001年6月  首都圏営業部マネージャー
2005年3月  ピカラ営業部マネージャー
2007年3月  ブロードバンドサービス本部副本部長
2010年7月  理事就任
2012年2月  新高松データセンタープロジェクト営業統括を兼務
2012年7月  営業本部副本部長
2013年7月  上席理事に就任

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