人生やキャリアに迷った時に
頼れる企業でありたい

株式会社マイナビ 香川支社 支社長 佐々木 康人さん

Interview

2025.02.20

教員を目指して大学に進学したものの、将来に迷いを感じるようになった20代。アルバイト先の近くに図書館があり、そこで新聞の求人広告に毎日コミュニケーションズの募集記事を見つけた。「当時あまりインターネットに慣れておらず『仕事を探すならまずは新聞だ』という意識でした。募集していたのは営業職で、人と喋るのが好きだからと気軽な気持ちで応募したんです。企業としてこれから伸びるぞ!というエネルギッシュな雰囲気がありました」

プレイヤーから管理職へ 時代の変化の中で成長

入社後は、新卒採用を検討する企業向けの法人営業としてひたむきに売り上げを追求した。しかしある時、顧客に「君は売ることばかりで、うちのことは何も考えていないね」と指摘されてショックを受ける。これが最初の成長の契機になった。

もう一つの契機は、日本中央競馬会から「サラブレッドを育てる牧場のスタッフを探している」と打診され、競走馬を育てる全国の牧場と、そこで働きたい人のマッチングイベントを東京・大阪の競馬場で開催したことだ。「産業を支える大切な仕事だと実感しました。やりたいことは何でもやってみようという当時の社風も後押ししてくれたと思います」

当時、課長として率いたチームは全国的にも好成績で自信を持っていた。部長に昇進してからも同じチームで臨んだが、一転して苦戦する。「実働メンバーとの距離が遠くなり、私の指示も緻密さに欠けた」と悔いを残しつつ、希望して新規部署へ異動。東北・北海道エリアの営業責任者として、農業活性事業部の立ち上げにかかわった。「自由に動ける環境で、東京での反省も踏まえてしっかり部下に方針を示し、いいチームワークが生まれました。2年間という短い間でしたが、今につながる糧になっています」

20年に東京へ戻り、農業活性事業部中央営業部の部長として全国の営業を統括する立場に。コロナ禍が本格化し、営業スタイルが一変した時期でもあった。「同じ空間で相対することが大事だと思っていた私は、在宅やオンライン営業に戸惑うこともありました。でもそれを望む若手も多く、優秀なスタッフはどんな営業スタイルでも数字を落とさないことがわかったんです。まだ新しい部署で、全体的にベンチャーマインドが強かったのもよかったんでしょうね」。佐々木さん自身、物事に固執せず新しいことを追求したいタイプ。さまざまな変化の中で着実に成長してきたことがうかがえる。

若者のキャリア教育に重点

支社長として着任した香川が、初の西日本。香川支社では新卒採用を担う就職事業部、中途採用を担うキャリアデザイン事業部、アルバイト事業部と「働く」選択肢を広くカバーする。進学などで大都市圏へ出てしまう若者が多いのは四国を含む地方都市の課題で、「企業向けには若者のトレンドを意識した意識改革が、若者向けには就活の軸が固まりきる前にキャリアの選択肢を広げる教育が必要」と語り、マイナビでは高校生が地元企業と地域課題に向き合う探究学習プログラム「locus」や、大学1~2年生向けのキャリア学習サービス「My CareerStudy」を展開中。特にlocusは他社サービスと組み合わせて使える柔軟さを持っており、今年4月からは全国で無償提供を開始する。「会社のパーパスである『一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。』を体現し、人生やキャリアに悩んだ時はマイナビへ、と思ってもらえる企業でありたい」と展望を語った。

戸塚 愛野

佐々木 康人 | ささき やすひと

略歴
1980年山梨県生まれ
2004年 文教大学人間科学部 卒
2005年 株式会社マイナビ(旧株式会社毎日コミュニケーションズ)入社
    就職情報事業本部東京営業に配属
2010年 就職情報事業本部 東京営業部営業課 課長
2015年 就職情報事業本部 東京営業部営業部 部長
2018年 農業活性事業部 東日本営業部 部長
2020年 農業活性事業部 中央営業部 部長
2023年 香川支社 支社長

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