調査・実験・ものづくり
低学年から学生主体で研究体験

香川高等専門学校高松キャンパス

Interview

2026.02.05

低学年から研究に親しむ科目「プレ研究」。5年生で取り組む卒業研究の前段階に位置づけられた選択科目で、1~3年生が学年を越えて参加。学生が主体となり、調査や実験、ものづくりを進めるのが特徴だ。

テーマは、地域課題の解決につながるものから、学生個人の興味や関心を起点にしたものまで幅広い。教員や先輩から引き継ぐケースもあれば、「これをやってみたい」という学生の発案から始まることもある。学内の設備や教員の助言、地域とのつながりを活用しながら、試行錯誤を重ねていくプロセスそのものが学びとなる。

1月には最終発表会が開かれ、13テーマがパネル形式で発表された。履修学生と指導教員あわせて約60人が参加。来場者からの質問やコメントを通じて、研究を客観的に見直す機会に、また、互いの研究を見合うことで、新たな視点や刺激を得る場にもなっていた。

発表の一つが、2年機械電子工学科の山下士貴さん(16)らによる「省電力大気圧低温プラズマによる海洋プラスチックの分解性評価」。小型の放電式プラズマ生成装置で高分子の低分子化を試みた研究だ。「水質関係の企業の方も関心を持ってくれるなど、社会との接点を感じられた経験。今後は実証実験にも取り組みたい」と語る。

機械工学科1年の一柳奏太さん(16)は、釣り好きの仲間とともに「特定外来種問題の現状把握と対策」をテーマに設定。学校近くの池をフィールドに、ブラックバスが生態系に与える影響を調査した。池の地形や水深、水質、生物多様性を測定し、魚群探知機も活用。3Dプリンターでルアーを製作し、捕獲後の活用として調理方法の研究にも踏み込んだ。「自由なテーマで挑戦でき、設備も学生が使える環境が整っている。さらに調査を深めたい」と意欲を示す。

建設環境工学科3年の増田奈瑠美さん(18)は、コンクリート甲子園への挑戦を報告。強度のばらつきが小さいコンクリートの作成に6人で取り組んだ。「この大会の認知度を向上させたい。発表会では他分野の学生や教員も興味を持って聞いてくれた」と振り返る。

指導にあたる機械電子工学科の石井耕平准教授は、「決められたことを学ぶのではなく、自分でテーマを持ち、外に出て調べ、行動しながら取り組むことが大切。社会に出てからも生きる経験になる」と話す。発表会についても、「互いの研究を知り、質問やコメントを交わすことで、新たな気付きが生まれる」と意義を語った。

香川高等専門学校

住所
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代表電話番号
087-869-3811
設立
昭和18年
キャンパス
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地図
URL
https://www.kagawa-nct.ac.jp/
確認日
2024.03.07

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