生活や地域を見つめ直す

かがわ総文祭生徒実行委員会

Interview

2025.01.30

香川大会を盛り上げようと意気込む部員たち

香川大会を盛り上げようと意気込む部員たち

「かがわ総文祭2025」(香川大会)で行われる部門の中から3つをピックアップして紹介する。

2日で取材から原稿制作、発行まで【新聞】

香川大会では、各県の新聞部の代表がグループに分かれて県内各地で取材を行う。迎える香川の高校生たちは、取材テーマ決定、取材、編集会議などで中心的な役割を担う。

新聞完成までの時間はわずか2日ほど。短期間で完成させるには、チームワークが大切になる。そこで、初日には他県から訪れた高校生どうしが親交を深める交流会を実施し、藤井高校はその運営を担当する。新聞部門の生徒実行委員会副委員長を務める藤井高校2年・冨永あずさん、井口吏咲さんと、新聞部部長の舘野蓮司さんを中心に部員たちは交流会に向け、クイズで香川を巡るすごろくの準備を進めている。

交流会について「その後の取材がしやすいように盛り上げたい」と舘野さん。2年生の3人は2024年の岐阜大会にも参加、「取材を通じて地域のことを深く知れたし勉強になった」(井口さん)、「他校の新聞のつくり方に刺激を受けた」(冨永さん)と振り返り、これまでの学びを本番に活かしたいと意気込む。

気持ちを声にのせて伝える【放送】

本番前の練習風景

本番前の練習風景

放送部門は「アナウンス」「朗読」「オーディオメッセージ」「ビデオメッセージ」の4部門があり、生活の中で見つけたテーマ、地域の話題や文化、文学作品などをそれぞれの方法で発信する。

2025年の香川大会の予選も兼ねた新人大会が24年11月に開催され、放送部門の生徒実行委員長・高松高校2年の大西瑞香さんは朗読部門に参加した。もともと取り組んでいたアナウンスと、今回参加した朗読は声の響かせ方などに違いがあるそうだが「伝えたいという思いを込めるのは同じ。特に朗読は、その時の自分の気持ちが声に表れる」という。
香川大会に向けては「運営の仕方によって印象は変わるから、来てくれた人たちに香川の魅力を味わってもらい、楽しんでもらえる大会運営を目指したい。あとは、実力を発揮できるようリラックスできる環境をつくりたい。時間に限りはあるが、妥協せずに仲間と準備していきたい」と話す。

2000人でつくった作品も展示【生活デザイン】

生活デザイン部門は、家庭科の授業で学んだことを地域や生活の改善に活かす「家庭クラブ」の活動などを紹介する研究発表、作品展示、交流も兼ねた講習会が行われる。現在、県内18の高校、約2000人が協力して会場に展示するタペストリーを制作している。糸を交差させながらひと針ずつ刺しゅうしていくクロスステッチで8×6センチほどのピースをつくり、それを300枚以上つなげて瀬戸大橋や栗林公園などを描いていく大作だ。
プレ大会では大会マスコットキャラクター「さぬぽん」の刺しゅうを展示

プレ大会では大会マスコットキャラクター「さぬぽん」の刺しゅうを展示

石田高校の服飾手芸部で仲間と作品づくりを進める芦谷幸来さん(2年)は、生活デザイン部門の生徒実行委員長も務める。プレ大会では、ステージに立ち部門の紹介もしたそうで「緊張したけれど、終わった時は達成感があったし自信になった」と話す。

部員たちは講習会で「ハンカチ袋染め」の指導も担当。「全体がスムーズにいくよう委員長としての仕事をしっかりして、来てくれた人に香川のことを知ってもらいたい」という。

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