環境問題の啓発と解決に向けた取り組み

香川大学 学生ESDプロジェクトSteeeP(ステップ)

Interview

2021.10.21

昨年実施した海ゴミ拾い親子ツアー「海ゴミ海賊団」の様子

昨年実施した海ゴミ拾い親子ツアー「海ゴミ海賊団」の様子

「ESD」は「Education for Sustainable Development(持続可能な開発のための教育)」の略で、持続可能な社会のつくり手を育む活動のこと。「SteeeP(ステップ)」は「Student team for encouraging environmental education Project」から付けた。香川大学の1~4年生27人が所属し、地球温暖化や食品ロスなどの環境問題について学生自身が知識を深めるとともに、市民への啓発活動や課題解決のための取り組みなどを行っている。

学生はまず、せとecoかがわ(香川県地球温暖化防止活動推進センター)で研修を受け、「香川県学生地球温暖化防止活動推進員」に任命される。啓発活動などに1年間取り組むと、「学生推進員」から「推進員」に、県知事によって任命される。

SteeePがこれまで取り組んできたのは、食品ロスを削減するために、廃棄処分直前の野菜や食材を農家やスーパーマーケットから提供してもらい、地域住民と一緒に調理・食事する「ともにキッチン」。学内でつる性の植物を育てて日よけにし、エアコンの使用を減らす「グリーンカーテン」。年に一度、四国内の他大学と交流する「四国エコサミット」。高松市と協力して、子ども向けのパンフレット「くーるちょいすノート」を作ったこともある。

今年度は、小学校で地球温暖化の防止などについて「出前講座」を実施する。また、10月30日の「食品ロス削減の日」にちなんで、10月末ごろに高松ライオン通商店街と協力して「フードドライブ」も行う予定だ。商店街の一角にスペースを設けて、食品を中心に余っているものを持ち寄ったり持ち帰ったりできるようにするという。

11月には、高松市牟礼町で海ゴミ拾い親子ツアー「海ゴミ海賊団」を開催する。リーダーを務める法学部3年の木村友香さんは、高校生のころから海ゴミ問題に興味があり、SteeePに入った。「海に行くと元気になれます。イベントを通して、子どもたちにも海の美しさを知ってもらえたら。環境問題は1人で解決できることではないので、メンバーとの絆や地域の方々とのつながりを大切にして活動していきたい」と話す。

今年に入って、YouTubeチャンネルを開設。牛乳パックを使った「エコ工作」の動画などで情報も発信している。
木村友香さん「環境問題やSDGsについて、学校や団体、企業の皆さんと一緒にできることがあると思います。お気軽にお声がけください!」

木村友香さん「環境問題やSDGsについて、学校や団体、企業の皆さんと一緒にできることがあると思います。お気軽にお声がけください!」

香川大学 学生ESDプロジェクトSteeeP

活動内容
環境問題に関する情報発信やイベント開催
所属人数
27人
URL
https://steeepkagawa.wixsite.com/steeep
確認日
2021.10.21

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