好きな音楽を生かせる、幅広い進路があることを知ってほしい「説明会・体験レッスン」

坂出高校音楽科

Interview

2023.10.05

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1967年に県内初の音楽科として創設。国内外で活躍する1600人以上の卒業生を排出する伝統ある坂出高校音楽科。その特色を紹介する「説明会・体験レッスン」を年2回開催している。7月に開催された会には、県内外の中学生とその保護者100人以上が参加した。

音楽ホールでは、3年生による歓迎演奏があり、ピアノの瀬良杏奈さんとサクソフォンの森愛理さんが独奏、ソプラノの福島菜々夏さんが独唱して日ごろの成果を披露。堂々としたステージに中学生たちは憧れのまなざしを向けていた。

好きな音楽が活かせる進路はいろいろある。例えばピアニストやオペラ歌手、オーケストラの団員といった専門性の高い音楽家のほか、教員や保育士、ピアノ講師など。同科では、大学入学共通テストに対応する「教育コース」と、専門教科に重点を置く「芸術コース」があり、入学時に選択できる。そのカリキュラムや専門科目の授業を動画で説明しながら、一人ひとりの将来の目標に合わせて学べる環境が整っていることをアピールした

また、5年ぶりに実施したドイツ･オーストリア海外交流演奏旅行の様子も上映。オペラ鑑賞や現地学生との交流演奏、民泊の様子などが披露されたほか、毎年のように全国大会出場している合唱部と吹奏楽部についても紹介した。

山内由佳主任教諭は、「質の高い演奏に欠かせない豊かな人間性や個性も育みたい。コロナ禍で音楽業界は厳しい状況にあり、進路を迷っている人も多いと思いますが、卒業後の進路の選択肢は幅広く、その夢を手助けするので安心してほしい」と呼びかけた。

中学生は体験レッスンにも参加。ソルフェージュでは聴き取った音を楽譜にする「聴音記譜」や、初めて見た楽譜を見て歌う「初見視唱」に挑戦。声楽や器楽など、実技の個人レッスンも体験した。説明会･体験レッスンは、冬季にも予定されている。