電気、土木から海洋技術まで
創立100周年迎えた多度津高校

香川県立多度津高等学校

Interview

2021.11.18

多度津小学校の児童に向けて授業を行う生物科学部の生徒たち

多度津小学校の児童に向けて授業を行う生物科学部の生徒たち

前身の多度津中学校から数えて、今年で創立100周年を迎えた多度津高校。県内で唯一の水産科を擁する。全日制は、工業系の機械・電気・土木・建築と水産系の海洋技術・海洋生産の全6科で555人が、定時制は機械・電気の2科で17人の生徒が通う。

校舎は多度津町役場隣の栄町キャンパスのほか、潜水の実習が行えるプールがある堀江キャンパス、タイの稚魚などを養殖する栽培漁業実習場など。艇庫には、実習船やヨット、カヌーなどを保管。海洋技術科の生徒がハワイ沖にマグロを捕りに行く大型実習船「翔洋丸」もある。

卒業後の進路は7割が就職で、香川県内の製造業に入る生徒が多い(全日制)。教頭の中尾伊知郎さんは「『多高』が最終学校になる生徒が多いので、挨拶や礼儀、身だしなみをきちんとすることを特に指導しています。卒業生には、香川の発展に貢献してほしい」と話す。

今年は多度津町から依頼を受けて、町内の広場に「あずまや」を建てた。工業科が測量からコンクリート打設、建築までを担った。

海洋水産科は地域の食材を活用したレシピ考案に取り組む。これまでイノシシ肉を使ったカレーや、廃棄処分されるハマチの中落ちを骨ごと食べられるように加工したものなどを考えており、現在は町の依頼でビーツを使ったパン作り。校内で缶詰の製造ができ、「多高産」の缶詰が町のふるさと納税返礼品になったこともある。

部活動は、ウエイトリフティングやレスリング、ソフトボール、少林寺拳法といった運動部だけでなく、大会で優勝した書道部や校内のミニ水族館を管理する生物科学部など文化部も活発だ。
100周年を記念して工業科の生徒が測量・設計した人文字。 ドローンでの撮影も生徒が行った

100周年を記念して工業科の生徒が測量・設計した人文字。
ドローンでの撮影も生徒が行った

香川県立多度津高等学校

住所
香川県仲多度郡多度津町栄町一丁目1番82号
代表電話番号
0877・33・2131
学科
全日制(555人)…機械・電気・土木・建築・海洋技術・海洋生産
定時制(17人)…機械・電気
※()内は2021年10月現在の生徒数
地図
URL
https://www.kagawa-edu.jp/takouh01/takou2019/
確認日
2021.11.18

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