15年ぶりの赴任で、地元に貢献したい

SМBC日興証券株式会社 高松支店長 山本江里子さん

Interview

2021.10.21

高松市出身で、香川大学の卒業生。1992年、日興證券㈱高松支店(当時)に入社した。5年目に上司に勧められたのをきっかけに「県外で様々な業務に挑戦したい」と、総合職への変更試験を受けた。山口県や大阪府、宮城県でも勤務し、今年、15年ぶりに高松支店へ帰ってきた。

「覚えていてくださったお客様もいらして、とても嬉しいですね。飛行機で高松に帰って来たのですが、瀬戸内の夕景を見ながら、自分はこんなに美しいところで生まれ育ったんだと、あらためて思いました」

歴史と文化を知り、働く

新型コロナ流行前に訪れた宮城蔵王の樹氷

新型コロナ流行前に訪れた宮城蔵王の樹氷

証券会社は有価証券の売買の取次や引受けなどを行う。個人も法人も顧客だ。山本さんは、長く法人部門に携わってきた。初めての県外勤務は山口県。県内の上場企業や金融機関を担当した。2008年のリーマン・ブラザーズ経営破たんの際は、「クレジット・ショック」を目の当たりにした。地元企業への影響も少なくなかったが、「大変なことがあったからこそ、お客様との信頼関係がより深まりました。誠実な対応をするという基本にも、立ち返れたように思います」

仙台支店では、東日本大震災から10年近く経っても、復興は終わっておらず、赴任してあらためて被害の大きさが分かった。どこへ行っても「この土地で仕事をさせていただく」という気持ちでいる。土地の歴史や文化を知ることを大切にし、自分で学ぶのはもちろんだが「お客様にもいろいろとお聞きすることで、より深い知識を身に付けることができます」

変化を楽しみ成長を

室内でロードバイクのトレーニング中

室内でロードバイクのトレーニング中

証券業界は変化が早く、コロナ禍でそのスピードはより速くなった。「社会や自分を取り巻く環境の変化を恐れずに楽しむ。成長できる機会だと前向きに捉えています」。信頼される人材を育成することが、管理職のミッションだと考える。高松支店では約40人が働く。「私自身、仕事の中でいろんな経験をさせてもらって、ありがたいと感じています。一緒に働く人にも、その面白さを感じてほしい」

香川の企業や経済の活性化にも貢献したいと考えている。「証券会社は投資運用のイメージが強いと思いますが、それにとどまらず法人のお客様の本業のご支援ができるように、体制を整えています」。国内外の経済状況や企業の動向などの情報をキャッチし、毎日が勉強だという。

息抜きは、コロナ禍以前は旅行。勤務地の地元食材を使った料理も楽しんできた。最近、友人に誘われてロードバイクを購入したところだ。「公道デビューはまだです、趣味だと堂々と言えるようにやっていきたいですね」

鎌田 佳子

山本 江里子|やまもと えりこ

略歴
1969年 高松市生まれ
1992年 香川大学経済学部 卒業
     日興證券株式会社(当時) 入社
2018年 SМBC日興証券株式会社 第二大阪事業法人部 副部長
2019年 仙台支店 法人部長
2021年 高松支店長

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