日常から離れ、自然の中でグレと対峙する。ストレスから解放される、
かけがえのない時間

損害保険ジャパン 高松支店長 中村 茂樹さん

Interview

2009.08.06

磯釣りの中でも、ゲーム性に富み、奥の深い釣りとして多くのファンを持つ「グレ釣り」。損害保険ジャパン高松支店長の中村茂樹さんも、グレに魅せられた釣り人の一人だ。

グレとの付き合いは既に16年

東かがわ市引田の出身で、幼い頃から釣りに親しんでいた中村さんがグレ釣りを始めたのは1993年ごろ。三浦半島や伊豆半島などをテリトリーに自己流で楽しんでいたが、96年三重県の鈴鹿支社への異動を機にグレ釣りが本格化した。「絶好の釣り場・尾鷲が近かったんですよ。ハイシーズンには毎週のように出かけては釣りをしていましたし、地元の磯釣りクラブにも入りました」。釣り具メーカーが主催する全国規模の競技会などにも参加し、セミファイナルまで残ったことも数回。アングラーとして充実した3年半を過ごしたという。

自然の中に身を置いて、釣りに熱中する楽しさ

中村さんを虜にしたグレ釣り。その魅力はどこにあるのだろう。
「まずは雄大な自然に触れられることですね」。釣り場となる岩礁や小さな島には、渡船で渡してもらう。周囲は一面紺碧の海、迎えが来るまでは一人の世界だ。日常から離れたところで、ただ釣りに熱中できる喜びがある。また刻々と変わる天候や潮の流れなどを読む力を養ったり、自然の中に身を置き解放感などを味わったり・・・・・・。「どんなに仕事がきつくても、釣りに行くとストレスは解消されるんですよ」

そしてもう一つは、対する魚ーグレとの駆け引きの面白さだ。「グレは用心深い魚です。特に体躯の大きいグレほど、過去の経験が豊富なのか、彼らなりに釣り人との距離や関係をうまく図っているような気がします。これまでに仲間がつり上げられていくのを見てきているからですかね」。まき餌をまいても、わずかでも針が見えたり違和感を感じようものなら食いついてはこない。慎重な気質の魚を相手に、行動の裏をかくように餌をまいてみる、釣り糸の太さや針の色・大きさを変える、餌を投げ入れる位置を変えるなど、工夫を重ねる。「針にかかるまで、そしてかかってからも、釣り上げるまでグレとの駆け引きは続きます。そこがまた楽しいんですよね」と中村さん。

グレ釣りは、じっと待つタイプの釣りではない。こちらから挑み、釣り上げるスタイルだ。「“同時撃ち”と“左右分業”という釣技で、沖目に左手でまき餌を投げ入れたと同時に、右手で竿を投げ入れてつけ餌とまき餌を同調・一致させて釣る。かかれば右手で竿をうまく操作し左手でリールを巻き上げ、魚が浮けば左手で玉網を使ってすくい上げる。まだまだ暗い早朝5時から昼過ぎの2時くらいまで、ほとんど立ちっぱなしです。でも短く感じますよ」。グレは引っ張る力が鋭い。針にかかれば海中の岩場にもぐり込み逃げようとし、時には糸が岩ですれて切れてしまうこともある。「海の中は見えないので、状態を予測しながら釣るスリルも味わえますね」

高松着任後は多忙が続き、グレ釣りに出かけたのは数回ほど。しかし、時間を見つけてはサンポートや高松港大的場の岸壁で釣り糸を垂れるという。「そろそろ本格的なグレ釣りに行きたいですね」。故郷四国周辺の海も中村さんを待っているはずだ。

中村 茂樹 | なかむら しげき

略歴
1961年 5月 東かがわ市引田生まれ
1980年 3月 高松高校卒業
1985年 3月 慶應義塾大学経済学部卒業
1985年 4月 安田火災海上保険入社
     (現 損害保険ジャパン)入社後      
      内務・営業(自営店・企営店)を経験
1998年10月 三重支店鈴鹿支社長
2002年 4月 営業企画部企画G課長
2005年 4月 人事部人事G課長
2008年 4月 高松支店長
写真
中村 茂樹 | なかむら しげき

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