「こうありたい」を大切に “歯”で地域を支える

ごうだ歯科グループ 理事長 合田 大亮さん

Interview

2022.01.20

宇多津町浜六番丁のごうだおとなこども歯科

宇多津町浜六番丁のごうだおとなこども歯科

不安を一つずつ取り除いて

宇多津町にある「ごうだおとなこども歯科」。建物の正面には、海を模した真っ青なキャンバスに絵を描く子どもたちが描かれ、ヤシの木がぐるりと取り囲む。その佇まいは、まるでカフェかファミリーレストランのようだ。「歯医者さんらしくないとよく言われますね」。理事長の合田大亮さん(46)は笑顔で話す。
ごうだおとなこども歯科

ごうだおとなこども歯科



「怖そうで痛そうで臭いも気になる……。患者さんにとって、歯医者は不安だらけ。私も子どもの頃は大嫌いでした」。モットーは、外観と同様、敷居の低い“ファミリーレストラン”のような歯科医院であること。受付での丁寧な応対はもちろん、治療の際には顔の上にそっとタオルをかけ、歯を削る時には「キーン」という音がしないドリルを使い、バキュームで唾液などを吸う時は優しく慎重に……。「小さなことを積み重ね、患者さんの不安を一つ一つ取り除いていきたいと思っています」
掲げる方針は「予防重視」と「今ある歯を大切にし、できるだけ『削らない』『抜かない』治療」。特に力を入れているのが子どもへの「口育(ルビ:こういく)」だ。「真っ直ぐ立っているつもりでも体が少し傾いている。風車(ルビ:かざぐるま)を吹いて回せない、風船を膨らませられない、ケーキのろうそくを吹き消せない……。そんな子どもが増えているんです」。口の周りの筋肉や体幹が十分に鍛えられていないからだという。

小さい子を持つ親を対象に「口育教室」を定期的に開催。仕上げ磨きなど歯に関することに加え、口の周りの筋肉を鍛えたり、手押し車や雑巾がけで体幹を鍛えたり。「離乳食の食べさせ方、歯並び、呼吸、姿勢など、小さいうちからケアすべきことはたくさんあります。口の健康は『最初が肝心』なんです」

「働きがい」を追求

出身は観音寺市。徳島大の大学院まで進み、口腔外科の医局で学んでいたが、「研究より臨床がしたい」と中退し、当時アルバイトをしていた歯科医院へ。5年程経験を積んで香川に戻り、2007年、32歳で開業した。だが、「歯科医院は飽和状態で、何か他と違う事をしないと生き残れない状況でした」

会社帰りのサラリーマン向けに夜8時まで診療時間を延長したり、ポスティングで歯ブラシを配って回ったり、「親しみを持ってもらおうと、自分の似顔絵入りの看板をいたるところに立てまくりました」

徐々にファンが増え、県内で3つの歯科医院を持つまでに成長した。ドクターとして、経営者として、順風満帆のように見えるが、「開業当時からずっと悩みを抱えています。いろいろ失敗もありました」
スタッフのみなさん

スタッフのみなさん

当初は、スタッフには気持ちよく働いてもらうのが一番だと思っていた。勤務時間外や休日にセミナーなどに通わせるのではなく、院内に講師を招き、日中、診療を一旦ストップしてセミナーを開いた。子育てしながらでも働けるよう、保育料無料の企業主導型保育園も立ち上げた。しかし、「辞める時には辞めていくんです」

考え方が違っていることに気がついた。「それまでは『働きやすさ』ばかりを気にして、ただニンジンをぶら下げていただけだった。もっと『働きがい』を追求すべきだったんです」
矯正、口育、ホワイトニングなどの担当をこちら側で振り分けるのではなく、本人の希望を尊重。やりたいことや興味のあることをしっかり後押しする体制に変えた。スタッフ一人ひとりにある程度の権限を与え、“信じて任せる”ことにした。
グループ全体の合言葉がある。「『こうあるべき』ではなく、『こうありたい』を大切に」

現在スタッフは総勢100人。アットホームな雰囲気の中でも表情は頼もしくなり、「これからも、もっともっと組織を強くしていきたい」。合田さんは力を込める。

人生変える歯の力

近隣の高齢者への訪問診療も積極的に行っている。「歯を治療することで、お年寄りに多い誤嚥性肺炎の予防にも繋がります」。そして何より、「訪ねていくと、とても喜んでもらえる。やりがいは大きいですね」

 “成人の約8割が予備軍”と言われる歯周病。糖尿病や認知症、心筋梗塞など様々な病気と深く関係し、妊娠中の女性は早産になる確率が高くなるというデータもある。合田さんは「歯と体は密接に繋がっている。『所詮は歯』という認識は見直してほしい」と呼びかけ、さらにこう続ける。「歯には体だけでなく、人生を変える力もあります」

ある患者の話をしてくれた。「虫歯や歯並びを気にして、笑うことができなくなった女性がいました。『勇気を出して治療しに来たんです』と。元気がなく、化粧もしていなくて……」。半年、1年と通うにつれ、女性は変わっていった。「服装や髪型がおしゃれになり、化粧もするようになった。そして、とても明るく笑うようになったんです」。合田さんは嬉しそうに話す。

目指すのは、地域の暮らしを歯で支えること。「今後は介護の分野にも力を入れたい。信頼するスタッフと一緒に、赤ちゃんからお年寄りまで、あらゆる人に愛される地域の総合歯科医院でありたいですね」

篠原 正樹

合田 大亮 | ごうだ だいすけ

略歴
1975年 観音寺市豊浜町出身
 94年 大手前丸亀高校 卒業
2000年 徳島大学歯学部 卒業
    徳島大学病院第一口腔外科 入局
    徳島・井上歯科医院勤務を経て
 07年 ごうだ歯科医院 開院
 08年 医療法人歯っぴー 設立

ごうだ歯科グループ

住所
香川県宇多津町浜六番丁82-3
代表電話番号
0877-41-1711
グループ
ごうだおとなこども歯科
ごうだらいおん歯科
丸亀ごうだ歯科
ごうだ保育園 123 for BABYs!
地図
URL
https://gouda-dental.com/
確認日
2022.01.20

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