「おもしろい」を発信する場所に

ヨンプラス 代表取締役 橋口 剛志さん

Interview

2022.02.03

情報発信者が交流するサロンの運営、商品開発や企業PRの相談、イベント開催……。ヨンプラスの業務内容をひと言で説明するのは難しい。ただ、その多彩さが最大の特徴でもある。

代表取締役・橋口剛志さん自身も様々な顔を持つ。グラフィックデザイナー、イラストレーター、ボードゲームのクリエイター。「このボードゲームを通じた出会いが、会社設立につながりました」

ボードゲームに興味をもったのは25年以上前。いくつか試作品を作ったものの周囲の反応は薄く、ボードゲーム制作を仕事にすることをあきらめて香川へ。しかし、10年ほど前からボードゲームが流行り始め、制作熱が再燃。試行錯誤の末、制作したゲーム「5211」が10か国以上で販売されるようになった。

制作の過程で、ゲームの質を高めるためにテストプレイしてもらい、意見を聞く。そこで知り合ったのが、当時、新聞記者をしていた井上学さんだった。その後、井上さんを介して会ったPR会社経営の妹尾浩二さんとともに、ボードゲームのアプリ開発と国への事業提案を目指し、ヨンプラスを設立した。
持ち込まれたリリースなどが棚に並ぶ

持ち込まれたリリースなどが棚に並ぶ

「結局、国への事業提案は不採択でしたが、せっかく会社をつくったから何か活動ができないかと」。考えたのは「開かれた街の記者クラブ」のような場をつくること。世の中には情報があふれているのに、発信したい人と求める人がうまくつながらず、おもしろい情報がムダになっている。

そこで、情報発信したい企業・団体・個人と、記者やSNS・動画発信者、フリーライターなどが交流できるカフェスタイルのサロン「メディアコート四国」を開いた。

プレスリリースや資料を持ち込めば、新聞、テレビ、ラジオ、情報サイト制作者などの目に留まる。同じ場所を、夜はボードゲームも楽しめるカフェバー「オルタナティブ」として運営し、自由に話ができる場にした。

「最初は“つなぐ”ことを中心に考えていましたが、運営してみると情報発信する以前の段階で悩んでいる人が多かった」。新商品を発売しました、だけでは取り上げてもらえない。商品にはこんなストーリーや、社会的意義があるという「企画」も「展開イメージ」も大切。新聞社ごと、媒体ごとの“好み”に合わせたリリースの書き方じゃないと採用されない。そういった課題に対して、デザイナーの橋口さん、元・新聞記者の井上さん、PRの専門家・妹尾さんがキャリアを生かしてアドバイス、提案するようになった。

現在は、店舗オープンにあたって商品開発や設計について相談を受けることもあるという。「集めるだけではなく、情報を“つくる”ところから関わる。そこに私たちがやる意味があると思います」
自分達が話を聞きたい人やテーマでイベントも開催

自分達が話を聞きたい人やテーマでイベントも開催

バーでゲームや食事を楽しむだけの人もいれば、話を聞いてもすぐにビジネスにはならないこともある。「まだ形にはなっていないけれど何かありそう――そんなニュースの種がサロンのゆるいつながりをきっかけに育っていけば」

バーの名前、オルタナティブは「型にはまらない」という意味もある。既成の組織やつながりとは違う新たな場から、おもしろいことを発信していきたいと話す。

石川恭子

橋口 剛志 | はしぐち つよし

略歴
1971年 東京生まれ
2001年 アトリエ「GALLERY OUCHI」を開設
    イラストレーターとして活動開始
2018年 ボードゲームの本場・ドイツの展示会に出展
    カナダのゲーム会社と契約
2019年 制作したゲーム「5211」発表
2021年 ヨンプラス設立

株式会社 ヨンプラス

住所
香川県高松市亀井町12-4-2階
代表電話番号
087・880・4899
設立
2021年
事業内容
メディアコート四国(11~18時)とカフェバー オルタナティブ(18時~LAST)の運営、広報・PR・メディア戦略のコンサルティングなど。
確認日
2022.02.03

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