ヴィンテージジーンズを集めることも趣味の一つだった。はけなくなったものを使って小物を作れないかと、ミシンを習った。携帯ケースを作ったところ、たちまち友人の間で評判に。
「自分の作った物を、人に気に入ってもらえるのがうれしかったですね」。もっと小物のデザインをしてみたくなった。手先が器用な幸司さんに縫製を頼み、塩田さんはデザインに没頭。
2008年に「ヴィンテージ リバイバル プロダクションズ」のホームページを立ち上げた。飛び込みで営業を行い、高松市内の洋服店でも販売を開始。それまでは素材にヴィンテージジーンズを使っていたが、以前から好きだった革で勝負しようと決めた。
「鍵が見当たらないという経験は、誰にでもあるのでは。キークリップを使えば、持ち歩くときも保管するときも、在りかがすぐに分かります」。マグネットが入った部分を折り返すと、鞄やポケットなどの布を挟み込んで固定できる。クリップせずに、そのまま金属製のドアにつけておくことも可能。「鍵は誰でも持つもの。男女問わず、多くの人に使ってもらえると思いましたね」
デザインするにあたって、財布の概念を一度壊し、新しいスタンダードを考えた。「小銭入れやカード入れが、なぜこの形でこの位置なのか、いろいろな財布を見ました。奇をてらったデザインにするのではなく、使いやすく自分も欲しいと思えるかに重きを置いています」
そして、6月には丸亀市に店舗を構えた。販売スペースの奥に工房があり、ハンマーで革を叩く音が心地よく響く。「革製品の王道はバッグ。作り方を研究して、いずれチャレンジしたい。今は得意とする小物づくりを極めるため、このまま突き進みたいですね」
塩田 裕基 | しおた ゆうき
- 1968年1月 多度津町生まれ
1990年3月 関東学院大学 卒業
1994年4月 株式会社パワークルーザー 入社
2008年4月 ヴィンテージ リバイバル プロダクションズ設立
- 写真
ヴィンテージ リバイバル プロダクションズ
- 住所
- 香川県丸亀市土器町東9-155
- 代表電話番号
- 0877-35-8630
- 設立
- 2008年4月
- 社員数
- 4人
- 事業内容
- 財布、鞄等革製品の企画・デザイン及び製造・販売
- 地図
- URL
- http://www.vrp-jp.com/
- 確認日
- 2018.06.21
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