昔ながらの「手甲(てっこう)」を現代版UV対策商品に

わがまま女優のUVセット　福崎手袋

Topic

2019.04.04

ファッション

商品開発

市場開拓

生活用品

美容・健康

化粧品メーカーに務めた経験から、さまざまな紫外線対策をしてきたという企画･営業の中村由香里さん。しかし、なかなか満足できる商品に出合えず、自分の要望を叶えるものをつくろうと開発したのが「わがまま女優のUVセット」だ。

紫外線対策の商品は、ただ“日差しをさえぎればいい”だけではない。例えばアームカバー。ノースリーブの洋服を着た時も肩口まで隠したい。肩口から布がずり落ちないようにしたい。蒸し暑い時に付けてもムレない方がいい……。

手の甲部分を丸くカット

そこで、ヒントにしたのが茶摘みの時によく見る、腕から手の甲までを覆う布製の「手甲」。手甲をもとに現代の生活に生かせるようデザインを試行錯誤した。まず、肩口から指先まで覆える長さにした上で、スマホを使う時や財布からお札を出し入れする時にも邪魔にならず、かつ指先ギリギリまで隠せるよう手の甲部分は丸くカット。スーパーの袋を持つなど腕が伸び縮みしても肩口からずり落ちないよう肩口にゴムを入れ、ひじ部分と二の腕の内側にギャザーを入れて立体的に仕上げた。

中指にかけてずれないようにしている

「肩口のゴムを、痛くならず跡も残りにくいようにしたり、腕にフィットするようギャザーを入れたり。使う人の細かい要望に応える商品ができたのは、手袋メーカーとして培ってきた縫製技術があったからだと思います」

使う生地自体にもUV効果があり、触るとひんやり感じる「接触冷感」素材。ストレッチ機能もある。この生地を使って、ボレロやフェイスカバーなども開発。4月1日からシリーズで発売した。シリーズでは、女優･白肌ノゾミというキャラクターをつくって商標登録。10種類ある商品を一つのブランドとして展開していく。

「素材や機能を追求した商品であることを伝えながら、ブランドやキャラクターを育てていきたい」と中村さんはいう。

問い合わせ
福崎手袋
TEL.0879･25･2201