
はじめに、香川労働局の雇用環境・均等室長の藤田恭子さんが、県内の働く女性の現状を紹介した。2016年施行の「女性活躍推進法」により、従業員数301人以上の企業は女性の採用比率や女性管理職の比率など働く女性の現状を把握し、行動計画を策定することなどが義務付けられている。県内には107社あり、全てが行動計画を届け出済み。従業員数300人以下の中小企業は努力義務となっているが、127社が届け出している。届け出済みの134社のうち4社が、優れた取り組みを行っているとして「えるぼし認定」されている。(届出・えるぼし認定企業数は2018年12月末現在)

女性活躍推進アドバイザーの谷川さん
アドバイザーを務める高松市の社会保険労務士・谷川由紀さんは「女性活躍推進法は女性を優遇するものではなく、企業の働き方を見直すきっかけになるもの。これからは子育てだけでなく、親の介護もしながら働く時代になる。働き方の多様性は誰もが必要になると思います。制度があっても、風土がなければ改革はできない。まずは社内の風土づくりから始めましょう」と話した。
えるぼし認定を取得すると、公共調達(国や自治体が発注する公共事業などの契約全般)において加点評価される場合がある、日本政策金融公庫の融資制度の利用対象になる、採用活動においてPRになるといったメリットがある。
同協会の菅原桃世さんは「より多くの企業様に行動計画を策定していただきたい。えるぼし認定を受ければ、今働いている皆さんにとっても、これから就職する学生にもプラスになります」と話す。
女性の採用比率や女性管理職の比率など、女性の活躍状況を公表している企業の情報は、厚労省のデータベースで見ることができる。
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