「芸術士派遣事業」の保護者アンケート結果を報告

芸術士事務局

News

2020.10.06

2009年に、高松市が全国に先駆けて行った芸術士派遣事業が、今年で12年を迎える。活動の成果を知るために保護者アンケートを実施、その結果報告会が行われた。

芸術士派遣事業は、画家、ダンサー、シンガーソングライター、彫刻家といったさまざまな分野のアーティストが保育所、幼稚園、こども園に出向いて子どもたちとともに過ごし、感性や創造力を育む取り組み。コロナ禍で休園が相次ぎ、活動を取り巻く環境も変わりつつある今、今後を模索する意味もありアンケートが行われた。

対象は、高松市内の保育所・幼稚園・こども園に通う年長の保護者で、配布した3500通のうち1723通の回答があった。

質問内容は、芸術士の認知度、参加の意欲、活動への要望、コロナ禍の中での子どもたちの過ごし方など。まだ芸術士が派遣されていない施設では「ぜひうちの園にも」という要望が多く寄せられた。自由回答では「先生以外の大人と関わることはいいと思う」「絵の技術ではなく思うままに自由に創作できる点が、学校の授業とは違う」という声があった。

「今回の調査は私たちのこれまでの活動が、どう伝わっているのかを知るいい機会になった」という芸術士事務局代表の三井文博さん。教育の選択肢が少ないといわれる地方でこのような取り組みが続いていることは、県外へのアピールにもなるとその意義を話す。

今後は、まだ派遣できていない施設へのアプローチを進めること、コロナ禍の中、オンラインでの発信も模索していきたいという。

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