「香川県高校生探究発表会」開催

高校の授業に導入された「総合的な探究の時間」「課題研究」などでは、県内各校で特色ある取り組みが進められている。その成果を発表する「第5回香川県高校生探究発表会」が3月10日に開催された。

開会に先立ち、県教育委員会･淀谷教育長は「地域や日常生活から課題を見つけ、解決を考える中で困難を抱える存在に気づき、様々な人と関わりながら成長してきたと思う。社会は多くの人の努力と創意工夫によって成り立っていることを知ったみなさんに、これからの社会の担い手として期待したい」と挨拶した。

県内の21校が参加し、47のテーマで発表。観光をテーマにしたアプリ開発や地域活性化について、介護の現状、ワーク･ライフ･バランスなど多彩な内容が取り上げられた。今回は4つの分科会ごとに交流の時間も設けられ、お互いの研究についての質問や苦労について学校の垣根を越えて話し合った。

発表した生徒は「テーマを決め、仮説を立て検証する過程が難しかった」「協力していただく企業とのコミュニケーションが大変だった」「一つのテーマでこんなに多面的に調べたことがなかったのでいい経験になった」と苦労を乗り越えた充実の表情を見せていた。