事業を通じて社会貢献を

ベトナム産カシューナッツ/Ulu mea(ウルメア)

Topic

2021.07.15

Ulu mea(高松市)代表の丹由香里さんは、ベトナム産カシューナッツの卸売業を手掛けている。販売しているのは、ベトナムの契約農家からフェアトレードで購入したカシューナッツ。有機肥料で栽培され、皮つきで大粒、臭みがないのが特長だという。昨年6月から事業を始め、現在、香川県内40店舗以上の飲食店や雑貨店で取り扱われている。バーや居酒屋で、おつまみとして提供されることも多いという。

カシューナッツはベトナムやカンボジアなど暖かいところが産地で、カシューというウルシ科の木の種子だ。高木のため収穫が難しく、カシューアップルと呼ばれる果実が落ちてくるのを待ち、実が熟して種に栄養がいきわたってから取るという。

丹さんは、海外の食料品を扱う企業で営業として働いていた。その時に、カシューナッツの香川エリアの営業とWebサイトなどの管理を担当。コロナ禍を機に独立することを決め、のれん分けのような形でカシューナッツの卸売業を引き継いだ。

仕入れたカシューナッツは、県内にある障がい者の自立支援施設で袋詰め作業をしてもらっている。自立支援にも貢献したいと考えているからだ。「ゆくゆくは全国の障がい者施設で袋詰め作業をしてもらい、各地でUlu meaのカシューナッツを食べられるようにしたいと考えています。カシューナッツは、鉄や亜鉛、ビタミンB1などを多く含んでいます。おいしいので、たくさんの人に食べていただきたいですし、おいしさの奥にあるストーリーも知ってもらえたら」

今のところUlu meaは個人事業だが、今秋の法人化を目指している。卸売のほか、ECサイトでも販売。7月末には自社Webサイトを立ち上げる予定だ。

記事一覧

おすすめ記事

メールマガジン登録
メールマガジン登録
ビジネス香川Facebookページ