子育て・女性支援で
地元香川を元気に

高松信用金庫

Cha✕Cha

2022.11.17

yBK

地域貢献

地域活性化

女性活躍

新規事業

キャリスタ塾集合写真

「地域のために」の理念を体現

預金を取り扱う民間金融機関には、普通銀行のほかに、信用金庫などの協同組織金融機関がある。銀行法に基づく普通銀行は、株式会社であるため株主への利益還元が第一の目的。信用金庫法に基づく信用金庫は、地域の人々が利用者や会員となり地域で暮らす人が互いに助け合う「相互扶助」を目的としている。自らの利益を第一に考えた経営ではなく、地域社会全体の発展を優先した経営を行うこと（非営利）を使命としている点が大きな特徴である。

高松信用金庫はそんな信用金庫としての理念を、本業の金融業務だけでなく、さまざまな地域活動で体現している。地域行事への参加や清掃・慰問活動、個人対象の金利上乗せキャンペーンで預け入れられた総額の一部を「香川おもいやりネットワーク事業」に寄付する共助の取り組みまで、活動は多岐にわたる。それらの取り組みにSDGsの観点を取り入れ、職員の意識向上にもつなげている。

子どもの地域愛を育むイベント活動

近年、特に力を入れているのが、女性起業家支援「sanuki woman キャリスタ塾」と、若年層育成・子育て支援「たかまつしんきんキッズクラブ」だ。2015年に始まったキャリスタ塾は、趣味やスキルをきっかけに起業を考えるものの「何から始めればいいかわからない…」と悩みがちな女性を対象に、具体的な事業計画策定より前の段階、熱い思いを整理して形にしていくところから夢を後押しする。学生服のリユース事業に取り組む女性起業家との連携から生まれた事業で、女性起業家の生の声を反映した実践的な内容だ。

2020年10月までに延べ約150人が参加し、実際に23人が起業。2018年からは、卒業生向けに事業計画策定・プレゼン・販路開拓までを視野に入れた「キャリスタセカンド」も始まり、伴走型の継続的なサポートを確立している。地域の創業・イノベーション推進への貢献が評価され、2019年には中小企業庁の「創業機運醸成賞」、2021年には地方創生担当大臣表彰を受賞した。

キッズクラブイベント風景

キッズクラブは、香川の未来を担う若年層の健全育成と子育て支援を理念とし、2016年にスタート。0～18歳の会員を中心に、「香川の魅力を発信・再発見する」テーマのもと、おおむね3カ月ごとに県内各地でイベントを実施している。

イベントは企画段階から自分たちでアイデアを出し、協力してくれる県内諸団体との交渉・連携を図る際には、営業店を中心に日頃地域で育んでいるネットワークを活用。会員の子どもたちには「キッズクラブ通帳」を発行しており、自分の口座を持つことから始まる金融教育も目指している。

2016年度「みんな子育て応援団体賞　香川県知事賞」を受賞したほか、2021年度の地方創生担当大臣賞にも輝いた。2021年末時点で会員数は4,000人を超え、外部イベントを通じて会員以外の子どもたちとの交流も増えつつある。

金融面での支援とともに地域に密着した活動を通して、幅広い世代が活気づく地域創生を目指していく。

◆キーワード

経営理念

企業を経営する上で守るべき価値観や方向性を明文化し、社員や顧客、社会に対して会社の信念を伝えるもの。基本となる構成要素として「ビジョン」「ミッション」「バリュー」がある。ビジョンは、会社が目指す未来の姿、ミッションは社会の中での会社の役割や存在意義、バリューは、社員がもつ価値観である。

顧客、社員、社会が密接に関わることで成り立つ企業活動において、経営理念を社員が共有することで強い組織をつくることができる。また、よい社風をつくり出すことができ会社の成長にもつながるといった利点がある。

スモールスタート

最初は限定的な事業から始めて、需要に合わせて少しずつ規模を拡大していくこと。新規事業や起業などで使われる言葉である。

メリットとして、費用、人員、時間などを抑えてスタートできる、トライ＆エラーしながら成果を上げられるといったことが挙げられる。

◆スタッフ・メッセージ

営業店で集金や融資のご提案などの渉外業務を7年半担当し、2021年秋から採用業務担当となりました。当行の「顔」として魅力を発信していく責任の大きい仕事だと思っています。やりがいは、地域と当庫の未来を支えてくれる人材に出会えること。「人事は組織の鑑」を肝に銘じ、私が担当する説明会が就活中の学生さんにとって興味のきっかけになればうれしいと思います。

総務部
三嶋直人さん
香川中央高校出身