実践的な研修も行って意欲を高め
地域に貢献できる人材を育てる

高松信用金庫

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2025.09.15

右:弦打支店 渉外担当 西田 亘徳さん(香川県藤井高校出身) 左:テラー担当 德田 千紘さん(高松商業高校出身)

右:弦打支店 渉外担当 西田 亘徳さん(香川県藤井高校出身)
左:テラー担当 德田 千紘さん(高松商業高校出身)

人材育成に欠かせない研修には様々な種類があり、新入職員、若手、中堅、管理職というキャリアに応じた階層別研修のほか、コミュニケ―ション、営業ノウハウといった職種や課題に応じた目的別研修があり、適切な時期に適切な内容の研修を行うことがスキルアップにつながる。

高松信用金庫では、多様な研修や資格取得支援などでキャリア支援を行い、役職員が長く働きつづけたいと思える体制整備を進めている。新入職員研修では、本部で同期とともに基本的な金融知識等を学び、それを配属先で実践しながらスキルアップを図る。その際、新入職員と年齢が近い先輩1~2人を教育係として選定してメンタル面からもフォローする「ブラザー&シスター制度」も採用している。ほかにもキャリアに合わせた研修が行われている。

また、経験を重ねる中で、例えば「お客様への別のアプローチ方法が知りたい」といった悩みも生まれる。そういう場合は、実績を上げている職員が講師となり、自身の事例を紹介したり悩みに対してアドバイスしたりする実践的な研修も行い、希望者が自由に受けられるようにしている。「見て覚える」ではなく、言語化して誰もが理解できる知識として共有することが、組織全体のレベルアップにつながる。また、資格取得については、人事担当者が昇格・昇進のために必要な試験について適宜アドバイスし、通信講座を利用できる環境も整えている。

これらの取り組みは「人が財産」という考えから。多彩な研修ときめ細やかなサポートで、職員一人ひとりの仕事へのモチベーションとスキルを高めながら、地域に貢献できる人材を育てている。

これまでにどんな研修を受けましたか。

西田 実績をあげられている先輩の成功事例、成功までの過程を聞く研修が本当に勉強になりました。まずはお客様の立場になって考える。その上で、電話でのアプローチ方法や訪問した際にどういうことに気を配り、得た情報からどういう提案が最適なのか、といった内容です。今まで自分なりに試行錯誤していましたが、足りない部分は何か、何をすべきかが分かったので、営業活動に活かしています。

德田 店頭で商品をご提案する業務も行っています。お客様との距離感を見極めないまま急に商品をご紹介してもいけないので、どうすればいいか悩んでいたのですが、そういう時の応酬話法について研修で学べたのはよかったです。入庫1年目と2年目が参加するフォローアップ研修では、年齢の近い他の支店の人たちとも仲良くなれます。今後、もし他の支店に異動になったとしても、知り合いがいると心強いと思います。

研修を受けて変わったことは何ですか。

德田 今4年目でテラーとして店頭で業務を行っていますが、同じ支店内には同期がおらず4年目だとどれぐらいのスキルが必要なのか、自分はそのレベルに達しているのか漠然とした不安がありました。そこで、研修で先輩に相談して客観的にアドバイスをしていただきました。もちろん、これからもスキルアップは必要不可欠ですが、焦りすぎず一歩ずつ進んでいこうと少し気が楽になりました。

西田 実践的な内容の研修を受けた時は、こういう方法もあるんだと視野が広がりました。試行錯誤して、どうすべきか考える際の選択肢が増えたと感じています。あとは、資格試験のための通信講座や、試験の受験料補助など、キャリアアップのための会社のサポートも手厚いのでありがたいです。

仕事のやりがいについて。

德田 顔見知りのお客様も増えてきて、お客様自身から声をかけていただけるのは嬉しいです。私からお声かけして「德田さんが言うなら」と話を聞いていただき、いいご提案ができると少しはお役に立てたと思えるのでやりがいを感じます。今、難しい商品については先輩に助けてもらいながらご案内しているので、今後はさらに経験を重ねて自分が扱える商品を増やしていくのが目標です。

西田 やっぱり「ありがとう」という感謝の言葉は嬉しいですし、頑張ろうという気持ちになります。今自分がやるべきことはしっかりクリアした上で、応用力も身に付けたいですし、後輩のサポートや、新しい資格取得にも挑戦したいです。あとは「これはだれにも負けない」という自分の武器を持てるようにしたいと思っています。

◆キーワード


コンピテンシー研修

実績を上げている人の行動特性に注目して、どんな考え方や行動が成果につながるかを明確にする研修。業種や役職、仕事内容によってその内容は違う。どんな行動様式が必要で、それに対してどんな強化が必要かを明確にすることで人材育成の軸が明確になる、一人ひとりに合わせた人材育成が計画的にできる、といったメリットがある。スキルなどの人材育成にコンピテンシーを加えることで、組織のさらなるレベルアップにもつながる。

高松信用金庫

住所
香川県高松市瓦町1丁目9番地2
代表電話番号
087-861-0111
設立
1949年5月23日
社員数
401人(2022年4月末、常勤役職員数)
事業内容
預金業務・融資業務・内国為替業務・外国為替業務・有価証券投資業務
地図
URL
https://www.takashin.co.jp/
確認日
2023.09.21

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