
BtoCの新ブランドを確立
2019年、その象徴となるコーポレートブランド「ミライノガッコウカンパニー」を掲げ、2020年にはBtoCの商品ブランド「おうちのがっこう」の展開を始めた。全女性社員がブランド立ち上げにかかわり、新商品開発やイベント出展、ネット販売、SNS活用などをチームで推進、現在は、若手の男女6人が中心となって運用している。
ユーザーとの直接交流が刺激に

イベントのワークショップでは「黒板って鉄板なんだ!」「こんな風につくるの!?」と来場者を驚かせているが、開発当初は思いがけず厳しい声に直面することも多かった。メーカーの考えとユーザーの求めるもののリアルなギャップを知り、生の声を反映しながらブラッシュアップして、現在の形に。ずっと教育現場を支えながらもユーザーに直接かかわる機会が少なかった同社にとって、イベントを通じたユーザーとの交流は会社全体を刺激し、ものづくりに新しい視点が生まれている。
2019年の瀬戸内国際芸術祭に合わせて展開した善通寺市の「まちなか黒板アート」プロジェクトでは、高校生がアートを描く黒板や、記念写真をUVプリントした黒板を提供。屋外展示という条件には戸惑ったが、新しいことを学ぶきっかけにもなった。2022年の「黒板大学」をはじめ、善通寺市をはじめ地域との連携には今後も積極的に取り組む。
近年は学校でもタブレットなどの端末が導入され、黒板を使ったことがない子も増えているという。そんな中、2021年に発表した「コクバンカー」は、街角やイベントで出会った子どもたちが思い思いにチョークを走らせて楽しむ体験の場となっている。「デジタルは効率化のツール、アナログの黒板は“学びと体験”のツール。教育の場がある限り黒板はなくならない」が同社の信条だ。
◆キーワード
ブランド戦略
デジタル化によって顧客が得る情報量が飛躍的に増えたことで、他社との差別化を実現し、顧客ロイヤルティを高める上でのブランド戦略の重要性は高まっている。

顧客接点
卸・小売業を通して最終消費者向けの商品を提供するメーカーの場合だと、こうした顧客接点の機会は少なく、効果的なイベントの開催やSNS等の活用によって、新たな顧客接点の創出が図られている。

◆スタッフ・メッセージ

営業部(兼)企画広報室
角野 加奈さん
坂出高校出身
株式会社いわま黒板製作所
- 住所
- 香川県善通寺市与北町1131
- 代表電話番号
- 0877-62-1631
- 設立
- 創業1936年
- 社員数
- 18名(令和3年5月1日現在)
- 事業内容
- 1.黒板・ホワイトボード・掲示板の製造・施工・販売
2.電子黒板・造作家具等内装備品の設置・販売など - ブランドネーム
- ミライノガッコウカンパニー
- 地図
- URL
- http://www.iwamakokuban.co.jp/
- 確認日
- 2022.11.17
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