伝統織物・保多織を「チーム香川」で世界へ

ブティックjune

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2025.07.01

香川の伝統的な織物「保多織(ぼたおり)」を洗練されたデザインでみせる高松市のファッションブランド「ブティックjune」。代表・吉原潤さんの作品が、今秋開催されるパリ・ファッションウィーク(パリコレクション)に出展される。

肌が弱かったという吉原さんが高松空港で出会ったのが保多織。通気性の良さと独特の風合いに魅せられ織元・岩部保多織本舗を訪ねたことが、現在の活動につながっている。パリコレ出展は、2022年に吉原さんの作品を見た運営関係者から声をかけられたことがきっかけ。今回のコレクションでは、墨で染めた作品を披露する。同じ黒でも染め方によって変わる多彩な作品で、保多織の新たな魅力を追求している。

出展にあたっては、漆芸、音楽、アクセサリー、ランウェイを歩くモデルなど、香川で活動する人たちとともに“チーム香川”で挑む。「さざなみ漆器」の漆芸家・竹森滉さんは洋服につけるボタンを、保多織を使った布目塗という漆の技法で制作。「今回の試行錯誤で、自身の作品にも活かせる発見があった」と振り返る。

吉原さんも「他の作家さんと自分の作品を組み合わせて、どこまでおもしろくできるか考えるのは新たな挑戦だったし、刺激を受けた」と話す。

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