「体にほらエンジン　刃渡り2億センチ」

現代の若い人は、自身のスキルアップのために仕事をしていると言われます。そういえば一昔前のビジネス本に「１万時間の法則」がありました。とりあえず1万時間うちこめば、ひとつの分野でひとかどのスキルは習得できるという法則です。就労人生を45年として、週5日8時間労働で計算すると、一生の労働時間は9万時間ですので、その気になれば9かどのプロにはなれるわけです。でも実質労働時間はとうに10万時間を越えている自分を振り返っても、今の仕事（就いて40年目）でさえおぼつかないのが現状です。それだけ無駄が多いということになりますがもう遅い。えらく時間を無碍に使っちゃったなぁと思いますが、負け惜しみと自己満足とで見方を変えると、その何倍もおもしろおかしいことも出来ました。

さて皆さんはどうでしょう？もしもアフリカの発展途上国で生まれていたら。もしも戦国時代に生まれていたら。どんな人生になっていたでしょうか？いったいなんの縁をもって我々は「この時代のこの地」にいるのでしょうか？果てしない宇宙と大自然の歴史の中で考えると、人生は短く人間はとても小さな物です。世の中は「社会の仕組み」で動いていると言いますが、その「仕組み」とは「籠に乗る人、担ぐ人、そのまた草履を作る人」で回っております。どこかが抜けたら次が回らなくなるのが世の中です。現代日本人は自分が生きている間だけを考えますが、中国の古典では自分の後、何代にも渡る努力を語ります。私のようなこんな小さな仕事でも、それを目指して誇り高く無駄なく精進しなければならないということではないでしょうか？ここでよく考えたら、そんなことをこんなところで「私が言うな」ではありますが。（笑）