小学生対象の模擬裁判を香川大学で

香川大学法学部

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2019.01.09

 一般の市民が裁判員として刑事裁判に参加する「栽培員制度」が2009年に始まったことを受け、香川大学法学部と香川大学四国グローバルリーガルセンターでは、小学生を対象にしたジュニア・ロースクールを開催。2018年は12月に3回刑事裁判の模擬裁判を行った。
 裁判をもっと身近に感じてもらうため、また子どもたちが法の世界を目指すきっかけになれば、との思いで実施している体験学習。当日は「自転車の窃盗事件」を題材に、小学生も裁判官や書記官として参加。法学部学生が被告、検察官、弁護人になって弁論を展開した。

 今回は、被告が「自転車が捨てられていたと思っていた」ことと、「自転車は後日返そうと思っていた」ことを理由に無罪を主張。それに対し、弁護人、検察官がそれぞれの弁論を述べた。
 弁論を聞いた上で、裁判長役の学生、裁判官役の小学生2人と担当教授が有罪か無罪かについて別室で審議した。裁判の運営にあたっては、香川県弁護士会所属の弁護士・吉田明央さんがサポート。「同じ事象についても事実の解釈によってさまざまな見方があるということを学んでもらえれば」と吉田さんはいう。
 裁判官役で参加した小学生の一人は「弁護士と検察官で意見が違うところがおもしろかった。将来は検察官になりたい」と目を輝かせていた。

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