高齢者の異変をITで察知 高松市が実証実験

高松市

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2019.01.11

 高松市が、高齢者の転倒や体調の変化を家族などに通知できる端末の実証実験を昨年10月から行っている。事業は、スマートシティたかまつ推進協議会に参加している高松市、香川高専、ミトラ、NECが共同で実施。香川高専が開発した呼吸や心拍数を計測できる機器に、転倒を感知するセンサーや計測データを送る通信機能を加えた端末を使い、離れた場所にいる高齢者の状態を把握できる仕組みだ。
 GPS機能もついており、徘徊にも対応できる。
 実証実験では、端末がついたベストを健康講座や通所介護施設に通う高齢者に着用してもらい、歩く、しゃがむといった動作をしたときの心拍数などを計測。さらに、在宅高齢者に協力してもらい、日常動作と心拍数などの関係も調査する。
 これらのデータを数多く集めることで、体調が変化するパターンを分析。将来的には、気温のデータと合わせて体調と天気の関係を予測したり、転倒しやすい状況を察知して事前に家族などに通知したりできるシステムを目指す。
 「高松市ではこれまでも、『あんしん通報サービス』や『見守り協定の締結』など、地域で高齢者を見守る取り組みを進めてきました。この事業をきっかけに見守り体制をさらに強化していきたい」と長寿福祉課・藤澤晴代さんはいう。

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