あきらめない―「キャプテン」で学んだマネジメント

コナミスポーツ&ライフ コナミスポーツクラブ高松 支店長 三井 由美さん

Interview

2011.07.07

体育の先生になりたかった

コナミスポーツクラブ高松の支店長、三井由美さんはスポーツウーマンだ。テニスにハンドボールにバスケットボール・・・これまでに数々のスポーツを経験してきた。「体育の先生になりたかったんです」

中学の体育教師を目指して大阪の短大の体育学部に進学。しかしその学生時代、別の目標を見つけた。「あるスポーツクラブで、子どもたちに水泳を教えるアルバイトをしていたんです。そこで、スポーツクラブの楽しさを感じたんですよね」

短大を卒業後、株式会社ピープル(現株式会社コナミスポーツ&ライフ)に入社。子ども向けのスクール「運動塾」のインストラクターを志願した。「いろんな子どもさんがたくさんいますから・・・大変でした。その子にはどう接するのが一番いいのか・・・ひとつの教え方で全ての子どもに同じように伝えるのは難しいですからね。でも、泳げなかった子が少しずつ泳げるようになっていく・・・子どもたちの成長に携われるというのは大きな喜びがありますよね」

チーム分裂の危機

支店長を務めるのは高松支店が2ヵ所目。今は約50人のスタッフを束ねている。三井さんのマネジメントのルーツ・・・それは中学・高校時代にさかのぼる。

中学ではテニス部のキャプテン、高校ではハンドボール部のキャプテンだった。ともに部員は約30人。高校時代、こんなことがあった。「監督の方針についていけない、他のメンバーたちと同じ考えは持てないと、部員の半数が練習に出てこなくなったんです」。チームが真っ二つに割れてしまった。その時、キャプテンは―

「とにかく連絡を取り続けて、ひとり一人と何度も話し合いました。『もう1回、一緒にやろうよ』って。やっぱり繰り返し話さないと本当の気持ちは伝わらないですから・・・」。そして―「全員が戻ってきてくれました」

上下関係、派閥、そして無関心・・・そこにある様々な感情を、どのようにして同じ方向へと束ねていくか。「キャプテン」から学んだことは多かったと三井さんは話す。

「やっぱり〝あきらめない〟ことですね。あきらめたらそこで全て終わってしまいますから。でも・・・当時はどうなることかと思いましたけどね」

すっかりはまってます!

そんなスポーツ大好きの三井さんが今夢中になっていること。それは「ゴルフ」だ。コナミスポーツ&ライフでは現在「ゴルフアカデミー」を全国で展開中。ゴルフに必要な筋力トレーニングや、所属レッスンプロによるスイング指導、ラウンドを3Dでバーチャル体験できる機器などでレッスンが受けられるというものだ。『ゴルフをお勧めするならゴルフを知らねばならない』。各店舗の支店長を筆頭にゴルフを始めるスタッフが今、急増しているそう。高松の店舗ではまだアカデミー開校の予定はないが、三井さんも去年7月からゴルフを始めた。以前は全くゴルフに興味がなかったそうだが・・・「成長の過程が数字(スコア)で分かるというのがいいですね。もうすっかりはまってます。日焼け?全く気にならないですね(笑)」

ライフスタイルの一部に

京都育ちの三井さんだが、生まれは両親の実家がある東かがわ市。故郷・香川の店舗を任された三井〝キャプテン〟の目標は―

「健康づくりや体力づくり、中には友達とおしゃべりするためだけに来店されるなど、いろんな形で利用してもらっています。リラックスできる場所として、みなさんのライフスタイルの一部になりたいですね。地域密着、地域いちばん店を目指していきます」

三井 由美 | みつい ゆみ

略歴
1975年12月9日 東かがわ市生まれ
1996年 3月 大阪成蹊女子短期大学体育学部卒業
1997年 4月 株式会社ピープル
     (現株式会社コナミスポーツ&ライフ)入社
1999年 3月 コナミスポーツクラブ徳力支店(北九州市)
      運動塾マネージャー
2002年12月 姫路中央支店 運動塾マネージャー
2005年 5月 明石大久保支店
      運動塾兼サービス担当マネージャー
2005年11月 ジェームス山支店(神戸市)支店長
2010年 4月 高松支店 支店長

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