誰もが楽しく可能性を切り拓く場所に

公文教育研究会 高松事務局 局長 土方 誠さん

Interview

2022.10.06

東京出身。就職活動で最初に参加したのがたまたま公文の企業説明会で、子どもたちが自分の力で成長する可能性に重点を置く公文メソッドに興味を持ち、95年に入社した。東日本の各地域で先生たちのサポートやコンサルティングを中心に経験を重ね、2021年7月の高松事務局長就任が、初の西日本赴任となる。

直営教室で深めた確信

直営教室での指導の様子

直営教室での指導の様子

転機は入社10年目で直営教室の担当に選ばれ、東京・武蔵村山エリアで幼児~高校生100人ほどの教室を任されたこと。直営教室の最初期でほとんど先例がなく、生徒の指導からスタッフの面接・育成、会費の管理まで、手探りでノウハウを確立。法学部卒の文系ながら、大学受験レベルの理系科目も指導できるよう自らも必死で勉強した。4年ほど奮闘したのち本部に戻ったが、すぐに神奈川・武蔵小杉エリアで直営教室を開くプロジェクトが決まり、自ら手を挙げて再び運営を担当。社員で直営教室に2回以上かかわるのはかなり珍しいケースだ。

武蔵村山と武蔵小杉は、子どもの学力や家庭の教育関心度などにおいて対照的な地域性だったが、子どもたちを指導し、保護者とコミュニケーションを重ねる中で、地域性に関係なく共通することが二つあると気付かされた。一つは、学習意欲を失っている子や学習することに反発している子も、心の中では「もっとできる自分になりたい」と思っていること。もう一つは、全国どの地域でも保護者は「我が子にもっと伸びてほしい」と切実に願っていること。「子どもたちが教室で少しずつ変わっていく様子を目の当たりにし、保護者とも共有することで、一人一人の可能性を伸ばす手段が公文にあることを確信しました」と振り返る。我が子を公文に預け、成長ぶりを見守ったことも、その確信を深めた。

地域のニーズに応えつつ 広く開かれた学びの場に

現在の香川県内には約150教室が展開し、善通寺市には公文の教材を採用している中学校もある。こうした学ぶ場の維持確保と人材育成、教室の発展を担うのが高松事務局の役目であり、事務局長就任後は全教室に足を運んで先生たちの熱意にも触れた。「高松は幼児の入会割合が高く幼児期からの教育に熱心なエリアで、そのニーズにきちんと応えていきたい。また、教室という学ぶ場が地域で継承・拡大できるよう、指導者の募集活動にも力を入れています」と話す。

楽しみながら学ぶ意欲を刺激する公文の教室は、学生だけでなく社会人や高齢者にも開かれている。「小さい子でもわかりやすい表現で段階を追って理解を深められるから、年齢に関係なく学べるのが特長です。だから世界でも通用したのかもしれませんね。誰もがここから自分の可能性を切り拓いてほしい」と、願いを込めて語った。

戸塚 愛野

土方 誠 | ひじかた まこと

略歴
1972年 東京練馬区生まれ
1995年 中央大学法学部卒・公文教育研究会入社
2005年 公文式学園3丁目教室担当
2010年 公文式武蔵小杉東教室担当
2015年 長野事務局局長
2018年 柏事務局局長
2021年7月~ 高松事務局局長

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