企業と学生が働き方を考える

香川大学

News

2019.10.22

香川大学は、学生の地元就職を促進するための事業に取り組んでいる。今年度後期から新たに「企業と学生の懇談会」を始めた。企業の人事担当者と学生が、これからの働き方について話し合い、お互いの意見や考え方を知る機会を設ける。

10月21日、1回目となる懇談会を実施。穴吹興産、オリエンタルモーター、カトーレック、香川銀行の各人事担当者と、経済学部の3年生11人が参加した。

まず、各社の人事担当者と香川大学の教職員が最近の就職状況について情報を交換。学生は公務員志望者が多く、男子学生は首都圏、女子学生は地元での就職を希望する傾向にあるという。インターンシップ先に就職を希望する学生も多く、懇談会に参加した4社ともインターンシップなどで学生と接点を持つ機会を増やしているとのことだった。

人事担当者と学生のグループワークを始める前に、学生は一人ずつ自身の「職業観」を発表し「仕事と余暇のバランスを重視したい」「(仕事は)人とのつながりを通じて自分を高めるもの」などと話した。企業側からは、若手社員はどんな仕事をしているかの説明があった。

その後、4グループに分かれて「自分が苦手な人との付き合い方」をテーマにディスカッション。「客観的に相手の意見を聞く」「第三者を交えて話す」「自分から相手に歩み寄り、関係性を変えていく」などの解決策を話し合った。

香川大学地域連携・生涯学習センターの特命教授・三木誠さんは「こういう機会を通じて学生が地元企業を理解し、地元就職を選んでくれたらうれしい。働くとはどういうことかをしっかり考えてもらうことで、学生の将来の選択肢を広げるとともに深めていきたい」と話す。懇談会は今年度中に4~5回の開催を予定している。
苦手な人との付き合い方について、各自の意見を模造紙に貼る

苦手な人との付き合い方について、各自の意見を模造紙に貼る

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