国産古材は、主に古民家から採取される木材で、海外から古材を輸入するよりも、輸送距離が短くCO2の削減につながる。古材日和グループは、<持続可能な開発目標(SDGs)のうち、「住み続けられるまちづくりを」「つくる責任 つかう責任」「気候変動に具体的な対策を」「陸の豊かさも守ろう」に取り組んでいく。また、国内に多くある空き家の古材を積極的に買い取ることで、解体費を少しでも軽減し、空き家問題の解決を図ることも将来的な目標としている。
寸法が不安定で使いにくいこと、和風の印象が強くデザインが制限されることなどが課題となって、国産古材の需要は伸び悩んでいる。古材日和グループでは、グループ内の製材工場を生かして古材を加工。寸法をそろえ、使いやすい壁材、フローリング、柱材の商品化を進めている。和風空間以外での施工事例を収集し、設計士やデザイナーへ提案することでも、活用頻度を向上させていく。
塚田木材の代表取締役社長・塚田浩之さんは、コロナ禍が事業を見直すきっかけになったという。これまでは「売れるものを売る」という販売の仕方だったが、これからは「今ある古材を生かして売れるようにする」方法に変えていきたいと考えている。「事業は社会に貢献できるものでなければならないと、常々考えています。古材事業を通じて、空き家問題や環境問題を解決するとともに、自社だけでなく全国の中小の木材業者と連携して事業を展開し衰退する木材業界に活力を与える存在になりたい」と話す。塚田木材では、新たに古材のインターネット販売を始めるほか、敷地内に古材のショップを開店し、販路を広げていく。
古材日和としては、SDGsへの取り組みを柱とした商品を開発することで、顧客からも社会からも評価される企業グループを目指す。
古材日和ホームページ
https://www.kozaikagawa.com/
塚田木材ホームページ
http://www.tsukamoku.co.jp/
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