黒松盆栽のEU輸出本格化を前に
オランダ・スペインのバイヤーを招いて商談会

かがわ県産品振興機構

News

2022.10.03

香川県とかがわ県産品振興機構は、ジェトロ香川と協力し、9月21日と22日の両日、日本一の松盆栽の産地である高松市鬼無町と国分寺町に海外バイヤーを招いて、盆栽の商談会を開いた。黒松盆栽の欧州連合(EU)への本格輸出が来年1月ごろに始まるのを前に、買い付けの促進を図るのが目的。高松盆栽輸出振興会会員の10者がそれぞれの園地を案内して、丹精込めて育てた盆栽PRした。

黒松盆栽のEU向け輸出は、2020年10月1日に解禁されたが、植物防疫所に登録されたほ場での2年間の栽培管理が条件となっているため、実際には23年から本格始動する見込み。昨年オンライン商談会を実施し、今年6月にはオランダの国際園芸博覧会に参加。今回は、それに続く取り組みで、産地で実際に商品を見ながら売り込んだ。

盆栽の輸入、販売においては欧州最大手のオランダの「ロダー ボンサイ」と、スペイン最大級の「ミストラル ボンサイ」が参加。「久しぶりに実物を見られて良かった」「松盆栽はヨーロッパではもともと人気があるが、黒松が解禁になり、さらに高まると思う」などと話していた。
同振興会の尾路悟会長は、「国内市場は縮小しており、海外向けが半分以上という生産者もいる。ニーズはあるので、生産量を増やし、バイヤーにも毎年来てもらいたい」と話した。

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