現場での経験を重ね
人間力を磨き上げる

建物の電気設備などを施工する際、担当者はまず設計図を読み取り、施工図にすることから始まる。設計図は建物のデザインの全容がわかる図面であり、それを実際に施工する際に必要な情報、例えば受変電施設、配線、使用電力の容量、それに対する電線の太さや材質、配線を埋めるかどうか、建物に開ける穴の位置などが細かく書かれたものが施工図である。

建物の中でどういうふうに電気を流せばロスがないか、将来使用電力が増えた際にも対応できる適正な容量はいくらか、などを考えながら、施工に向けておかしい部分はないか施工図を確認する。通信系、空調、水回りといった他の設備との整合性を図るため、建築の知識も必要になる。

これらを行う現場の技術者を、三和電業では「現場代理人」と呼んでいる。それは“社長の代理”という意味で、三和電業では若いうちから予算をもち、仕事を任されている。現場代理人は、職人の手配、協力会社との交渉、時には資材の調達やコストダウン、現場によっては設計まで手掛けている。現場代理人がすべての窓口になることで要望に早く応えることができるなど、顧客の安心感も大きい。

業務全体を“自分事”として考えられるようになるため、「経営者意識をもったエンジニア」を目指して人材育成している。早くから現場で経験を積み、部門別採算性で収支を明確にして経営マインドを醸成する。それが、顧客や協力会社からの信頼にもつながり大きな公共施設の受注も多いという。

現在、サンポート高松に建設中の新香川県立体育館の電気設備工事も担っている。

現在、一つの現場を任され、お客様と話をし、工程を組み、職人さんと工程や作業内容の確認、見積書などの業務を担当しています。最初、現場を任された時は「自分で大丈夫だろうか」と不安でしたが、困ったことがあればフォローするからという先輩の言葉があり心強かったです。任されることで、勉強しようという気になりますし、失敗や経験が成長につながっていると感じます。

今後は、必要な資格を取得して、消防検査の分野も勉強したいと思います。

高松支店
泊　太陽さん
高松工芸出身