安全と働きやすさを重視して
モチベーション向上を図る

四国倉庫

Cha✕Cha

2025.11.18

yBK

働き方

モチベーション

人材育成

女性活躍

左：代表取締役社長　武田　弘子さん（高瀬高校出身）
右：運送部門宮武　奈央さん（笠田高校出身）

働きやすい職場環境を整えることは、社員のモチベーション向上にもつながる。配送、倉庫事業など総合的な物物流サービスを提供する四国倉庫は、各部署の従業員すべてに目を配り、安全面と働きやすさを最優先した職場環境づくりを心がけている。各種免許取得や興味のある部署への異動など、キャリアアップを希望すれば会社が全力でサポート。また、充実した福利厚生で従業員とその家族を守っている。

福利厚生の一環として最近導入したのが、従業員を対象にした法人用医療アプリ。例えば大型トラックのドライバーが土地勘のない出先で体調を崩したり、ケガをしたりという緊急事態の時、アプリを通してのオンライン診察や、最寄りの契約医療機関への受診が24時間可能となる。深夜の子どもの発熱時などにも利用できるので、子育て中の従業員にとっても心強い制度となっている。

トラックの配車や事務作業を担う本社運行管理部は、社長を含め5人全員が女性。就業時間を午後4時半に設定しているのは、子どものお迎えの前にリセットする時間を持ってほしいという武田社長の思いから。自身の経験を活かして、働きやすい環境を追求する。

物流の「2024年問題」以前から「無理はしない・させない」をモットーに、出発前のドライバーの健康状態も細やかにチェック。少しでも異変を感じたらほかのドライバーや大型トラックの免許を持つ配車スタッフが代行する体制を整えている。

働きやすい職場づくりについて。

武田　有給休暇を取りやすい雰囲気づくりと、緊急時にカバーしてあげられる体制です。特に子どもの学校行事には必ず参加するよう日頃から話をしています。子どもの成長はあっという間なので、そこは最優先で。報告さえしてくれたら、本人や家族の通院は勤務時間内でもOKにしています。従業員のケガや入院についても会社の保険で保障できるよう制度を整えています。

宮武　父親がトレーラー、母親が大型トラックのドライバーという家庭で育ったので、幼稚園の頃から大型トラックのドライバーにあこがれていました。運送業は男性中心というイメージが強く不安があったのですが、ここは女性が多く、しかも大型免許を持っていなくても働きながら取らせてもらえるなど、働きやすさを実感しています。自分専用のマイトラックというのも嬉しい驚きでした。

トラックドライバーの活躍と育成についてどう考えていますか。

武田　男女関係なく、意欲さえあれば活躍できると考えています。現在は2人の女性がトラックドライバーとして在籍しています。大型トラックもオートマチック車が中心で体力的な負担も軽減、女性も十分に活躍できます。先日は、運転席を小柄な女性でも扱いやすい仕様にしてほしいとメーカーに提案したばかりです。さらに最新型は運転席で立ったまま着替えができる仕様になっているなど、昔に比べてずいぶん進化しました。

宮武　最初の配車でいきなり関東方面を任されたときは、ドキドキとワクワクが入り混じった複雑な気持ちで、ただひたすら左端の車線を走り続けました。走って初めてわかったことは、ドライバーの休憩が義務化されて以降、駐車スペースが確保しにくいこと。駐車可能な場所が限られているので常に先の行程を考えながら運転するなど、仕事の進め方を自分なりに考えていきたいと思います。

今後に向けて。

宮武　トラックが好きなので、運転しているだけで楽しいです。あと、初めての場所にいろいろ行けるのもこの仕事の魅力です。サービスエリアなどで珍しいご当地土産を見つけたら、つい無駄遣いしてしまいます。この秋にフォークリフトの免許を取る予定ですが、将来はトレーラーの免許（けん引免許）も取りたいと思っています。

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リテンション

人事の視点では、優秀な人材の離職を防ぎ、継続して活躍してもらうための施策を指す。人材不足、終身雇用の概念が弱まるといった状況を背景に注目されている。離職を防ぐことは採用コストの抑制、技術やノウハウの流出防止と蓄積、従業員のモチベーションアップにもつながる。具体的な施策として、福利厚生の充実、適正な人事評価、キャリア形成の支援、社内コミュニケーションの活性化などがあげられる。