県産ブランド食材使用、オリジナルハンバーグの缶詰

「オリーブ牛とオリーブ豚のハンバーグ・デミグラスソース」「オリーブ豚ハンバーグ・カレーソース」「小豆島産島鱧ハンバーグ・トマトソース」の全3種。高松市のハンバーグ専門店「デルカフェ」が発売し、2022年かがわ県産品コンクールでは食品部門で優秀賞を受賞した。

4年ほど構想を温め、開発は2021年にスタート。店舗で提供している味と遜色のないクオリティを守りつつ、加工工程で高温高圧調理する缶詰向けのレシピを確立するために試行錯誤を重ね、試作に当たっては新かがわ中小企業応援ファンド等事業も活用した。「コロナ禍中ではありましたが、今までにないチャンスを与えられていると前向きにとらえてチャレンジしました。香川のブランド食材のイメージを守り、生産者たちに『つくってよかった』と思ってもらえるものづくりをしたい」と、オーナーシェフの高橋輝さん。飲食店の売上だけに頼るのではなく複数の事業軸を持ち安定して売上を伸ばそうと、冷凍テイクアウト商品や百貨店向けのギフト商品の開発、通信販売も展開しており、ハンバーグ缶もその取り組みの一つだ。

現在はすべて手づくりだが、増産を視野に入れたレシピの改良や、缶詰製造の内製化も検討中。高橋さんは「何事も楽しみながら続けていきたい」と語っている。