「社長の出身大学」 日本大学が15年連続トップ
~2025年「全国社長の出身大学」調査~

東京商工リサーチ

Research

2025.12.18

本調査は、東京商工リサーチの企業データベース(約440万社)から、代表者データ(個人企業を含む)で公開された出身大学を抽出、集計した。同一人物が複数の企業で社長を務める場合、売上高の上位1社を集計対象とした。集計対象外となった企業は32万9,830社。

出身大学が校名変更、統合した場合、存続大学で集計した。本調査は2010年に開始し、今回が15回目。

香川県は香大がトップ

2025年の社長の出身大学は、日本大学が1万9587人で、15年連続トップを守った。しかし、2年連続で2万人を下回り、勢いに陰りが見え始めた。2位は慶応義塾大学、3位は早稲田大学と続き、上位15校まで前年と順位の変動はなかった。

都道府県別で、日本大学は最多の13都県でトップを占めた。だが、地元志向の高まりを反映して、前年より1県減少した。複数の都道府県でトップに立ったのは、日本大学、近畿大学、福岡大学の3校だった。

香川県は、香川大学がトップだった。

40歳未満は慶応大、国立大では東大が最多

40歳未満の若手社長は慶応義塾大学が最多で、高年齢層では日本大学がトップだった。高齢化で世代交代が進むと、「日大1強」が続く社長の出身大学ランキングにも変動が生じるかもしれない。

国公立大学では、東京大学4700人が7年連続で10位に入った。前年の4454人から246人増加した。次いで、18位に京都大学、21位に大阪大学、23位に北海道大学、25位に九州大学、29位に東京科学大学、30位に神戸大学と、旧帝大を中心に7校が上位30校に入った。

西日本では16県で地元国立大がトップ

西日本の26府県では前年に続き、日本大学出身の社長がトップの県はゼロだった。だが、15県で上位3校以内に入り、西日本でも存在感を残している。

西日本は26府県すべて、県内あるいは同じ地域の大学がトップを占めた。このうち、16県では地元の国立大学がトップに立つ。一方、私立大学が多く所在する近畿は、2府4県すべて私立大学がトップを占めた。また、この2府4県は日本大学が3位以内に入らず、代わって近畿大学が大阪、奈良、和歌山でトップと存在感を示した。近畿大学は卒業生が56万人超(出典:同校ホームページ)と西日本を代表するマンモス校で、近畿と中四国の7府県で3位以内に入った。

東京商工リサーチ四国地区本部長兼高松支社長 波田 博

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