調査概要

香川県は4年連続の二桁増の計画
香川県の2025年度計画は、製造業、非製造業ともに増加し、全産業では27.6%増と4年連続の二桁増となる。
製造業は、製品高度化に向けた投資のある化学や、工場新設のある食品、輸送用機械などが増加するため、大幅増(30.1%増)となる。非製造業は、低・脱炭素化に向けた対応投資のあるガスや、事業多角化に向けた投資のある運輸などが増加するため、5年連続で増加(23.3%増)する。
物価や人件費の上昇がリスクである一方、生成AIなどの新技術が成長機会
反対に、事業への影響が大きい成長要因としては、「新技術(生成AIなど)」を挙げる割合が高い。四国においてもChatGPTなどの生成AIを活用し、業務効率化や省力化などを図る企業が増えると考えられる。その他では「内外の政策見直し」や「規制緩和」も多く、それらによる新たなビジネス機会の創出や、既存の障壁が取り除かれる等への期待が感じられる。
先行き不透明感はあるも、設備投資動向は堅調
加えて、香川県をはじめとする四国地域においては脱炭素関連投資のみならず、全国平均を上回るスピードで加速する人口減少を背景に、ロボットやデジタル技術も活用した省力化や、既存の人材を最大限活用するための人的投資が活発化することが期待される。当行では、今後ともこうした動向に注目しつつ企業の競争力強化を通じた四国経済の持続的な発展に向け、様々な形でサポートして参りたい。
株式会社日本政策投資銀行四国支店 企画調査課 副調査役 藤岡 亜希子
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