香川大「SETOKU」がセキュリティ人材育成部門で優秀賞

香川大学の学生で構成するサイバー防犯ボランティア「SETOKU」が、「日本セキュリティ大賞2025」セキュリティ人材育成部門で優秀賞を受賞した。国内の優れた取り組みを顕彰する権威ある賞で、国立大学としては初の受賞となる。

産学官が連携し、県内の小学校17校で啓発活動を行うなど、地域に密着したボランティアに継続的に取り組んだ。子どもたちの意識向上への貢献が高く評価され、社会的意義は極めて大きいと認められた。学生主体の組織が選ばれるのは異例という。

代表を務める創造工学部2年の佐藤璃音さんは、授賞式のパネルディスカッションに登壇し、活動の成果や苦労、地域と大学をつなぐ役割について紹介。「結成4周年の節目に、このような賞をいただけて光栄」と喜びを語った。

SETOKUは2021年に発足。教育活動、広報啓発活動、サイバー空間の浄化活動など、学生目線での防犯支援に取り組む。SNSを活用した周知や動画制作にも力を入れ、大学内外で活動の幅を広げている。