
新たな価値を生み出すため、産学官の連携が推進されている。一方で、製造効率を上げたい、新商品を開発したいといった社内の課題を解決するために大学の技術を活用したいと思っても、窓口や方法が分からないという企業も多い。
そこで、香川大学では企業や自治体の要請をワンストップで受け入れる「産学官連携統括本部」を4月に設置。その中でも特に、比較的予算が大きく、関係する学部が複数ある大型研究プロジェクト(=特別共同研究)について重点的に取り扱う「イノベーションデザイン研究所」(以下、ID研究所)を10月に開設した。
業務は、研究の目的に最適な人材を学内から集める、研究の進捗や予算、知財などの管理、大学と企業間の調整、市場の動向調査・分析、研究成果のプロモーションなど多岐にわたる。「研究者と企業という1対1の共同研究は今までもあったが、ID研究所が手掛けるのは『組織』対『組織』。県内はもちろん県外の企業もコーディネートの対象とすることで、香川大学を県内外に広くPRできる。また、その成果を香川県内企業のイノベーションに繋げることも目的としている」と地域・産学官連携戦略室次長の・小野浩三さんはいう。
現在、すでに県外大手企業とのプロジェクトが進んでおり、年度内には新たな研究も始まる予定だ。今後の注目分野であるヘルスケア、観光、データサイエンスなどの分野でも、成果が期待される。
研究の成果として生まれた収益を大学に還元することも目的の一つ。そのため「待ちの姿勢ではなく、積極的に企業をまわって情報収集をしていく必要がある」とチーフ・川池拓史さんはいう。
なお、12月13日(木)13時半~、研究所設立記念シンポジウム「産学共創のあり方を考える」を高松シンボルタワーで開催。詳細は問い合わせを。
TEL.087・832・1631
TEL.087・832・1631
国立大学法人 香川大学
- 住所
- 香川県高松市幸町1番1号(幸町キャンパス)
- 代表電話番号
- 087-832-1000
- 設立
- 昭和24年5月
- 学部
- 教育学部、法学部、経済学部、医学部、工学部、
農学部、創造工学部(18年4月開設) - 大学院
- 教育学研究科、法学研究科、経済学研究科、
医学系研究科、工学研究科、農学研究科、
地域マネジメント研究科、
愛媛大学大学院連合農学研究科 - 学生数
- 学部5661人/大学院716人(17年5月1日現在)
- 地図
- URL
- https://www.kagawa-u.ac.jp
- 確認日
- 2023.05.18
おすすめ記事
-
2022.08.13
香川大学技術室が高松ミライエで科学体験教室 開催
香川大学
-
2023.10.04
香川大学が空海の筆跡をAIで再現
香川大学
-
2023.07.31
香川大学ラボ訪問「希少糖の謎を探ろう!(農学部)」参加者募集
-
2023.04.15
「創発の実践」参加者募集
香川大学 大学院 創発科学研究科
-
2023.01.13
「高校生懸賞論文2022」表彰式を実施
香川大学
-
2022.12.13
香川大学ジュニア・ロースクールを開催
香川大学
-
2022.11.02
香川大学博物館第25回企画展「発酵のめぐみ」開催中
香川大学
-
2023.05.18
授業以外での学びも、学内外のつながりも成長の糧に
香川大学
-
2019.05.16
いい採用のポイントは「ギャップ解消」にあった
ビジネス香川編集室
-
2010.03.04
多様性こそ強み!香川大学改革の決め手
香川大学 学長 一井 眞比古さん
-
2018.01.18
「デザイン思考」で 香川大学が変わる
香川大学 学長 筧 善行さん