うどん県で働こうプロジェクト シンポジウム開催

香川大学

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2019.01.30

 高校卒業後、県外に進学してUターンせずそのまま就職する若者は多い。そんな中、香川大学は2015年に文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC )」として「うどん県で働こうプロジェクト」をスタート。香川県立保健医療大学、四国学院大学、香川高等専門学校と連携して、若者の地域定着を進める活動を行っている。
 1月17日には、シンポジウムを開催。企業の就職担当者をはじめ約120人が参加した。まずは、副学長・白木渡さんがこれまでの事業の成果を報告。活動の柱は①地域での就職を目指す人材の育成、②地域での就職を支援する体制づくり、③学生にとって魅力ある就職先を創出すること。
 具体例として、地元企業と提携して学生が職場体験できるインターシップの実績や、職業人として学生の課題解決能力を育てるカリキュラム、学生に地元企業の魅力を伝える「水曜シゴト食堂」などが紹介された。
 その後、労働政策研究・研修機構研究員・高見具広さんが「地方を取り巻く課題と取り組み」をテーマに講演。地方が抱える課題として、地元には仕事がないという学生の意識と採用ニーズのミスマッチなどを指摘した。解決策では、地元で働くことの魅力を高めるために必要な企業の取り組みを紹介。若者とともに“親世代”にも企業情報を発信すべきという意見も話した。
 「事業の目標は5年で学生の地域への就職率10%アップ。今後もさまざまな取り組みを続けていきたい」と担当者はいう。

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