息抜きは料理作り アマチュアオーケストラのバイオリン奏者

ソニー生命保険 高松支社長 石川 孝久さん

Interview

2012.12.06

夜9時には仕事を終わらせ高松・サンポートにある支社から歩いて5~6分の自室に戻り、夕食のおかずを作るのが日課。自作の簡単な料理を食べながらビールを飲むのが多忙な業務と単身赴任の息抜きだ。かぼちゃのポトフ、スパゲッティペペロンチーノ……簡単レシピさえあれば何でも作る。食べる前に写真に撮り、フェイスブックにアップする。地元の友人や知人から「次は、こんなの作ったら」とレシピ付きの反応が返ってくることもある。

創立以来の団員

生まれて育った愛知県半田市が地元。愛知県にキャンパスがある南山大学に入学したとき、「少し不純な動機」から、管弦楽団に入部した。楽器はバイオリン。以来、趣味はオーケストラ一筋だ。最初に就職した会社は愛知県豊明市に本社を置く電機メーカー。地元のアマチュアオーケストラ半田市民管弦楽団にバイオリン奏者として入った。

ソニー生命のライフプランナーに転職してからも管弦楽団活動からは離れなかった。高松に赴任して初めて地元を離れた。妻の理恵さんも同じ楽団のバイオリン奏者。夫婦の人生の軸は音楽だ。週に1回ある練習。毎回は出られないが、月に2回は帰郷して練習に参加する。自室では、いつもクラシック音楽をBGMで流す。音楽は、生きがいであり、活力の源泉だ。

ソニー生命は個人個人でそれぞれ異なるライフプランに合わせて保障を提案することから、営業担当社員を「ライフプランナー」と呼ぶ。

「サラリーマンではなく、一人ひとりが個人事業主なのです」。健康保険、厚生年金、退職金制度はもちろんあるが、全員が確定申告するシステム。営業経費は個人持ちなので、経費ともども申告する。「『管理』の反対語は『自由』ではなく『自己管理』。自分で自分をしっかり管理できる人には素晴らしい仕組みと思っています」

支社の成績が自分の業績

支社長も例外ではない。現在、51人のライフプランナーがいる支社全体の営業成績が自分の業績。それに見合う報酬が給与だ。顧客に貢献できるライフプランナーを採用し育成することが支社長の仕事であり、年収に直結する。「優秀な人をスカウトする以上、採用は真剣勝負です」

ソニー生命のライフプランナーは基本的にスカウト。理想は、10年以上同じ会社に勤め、一定の実績があり、独身ではない人物。「お客様に貢献するという、この仕事に心底魅力を感じてもらえないとチャレンジしてもらうことは出来ません」。ソニー生命として支社長と候補者が転職をめぐって情報交換する"お見合い"時間を少なくとも1回2時間ずつ計4回取る。お互いが納得するまでとことん話をし互いに選択する時間だ。

細かく気配りする仕事だ。だからこその息抜きであり、生きがいである。「ブラームスが一番好き。続いてチャイコフスキー、メンデルスゾーン、マーラー、ラフマニノフの順」。16日にあった半田市民管弦楽団の定期演奏会で演奏された曲は、ラフマニノフ「交響曲第2番」、シベリウス「組曲カレリア」、スメタナ「リブシェ序曲」だった。

石川 孝久 | いしかわ たかひさ

略歴
1958年3月3日 愛知県半田市生まれ
1981年3月 南山大学法学部卒業
1981年4月 ホシザキ電機株式会社入社
1991年9月 ソニー生命保険株式会社入社
1994年4月 名古屋中央支社第8営業所所長
1997年4月 名古屋支社(現名古屋ライフプランナー
      センター第1支社)支社長
2012年4月 高松支社長

記事一覧

おすすめ記事

メールマガジン登録
メールマガジン登録
ビジネス香川Facebookページ