中四国のJA初 農業のカルチャースクール

JA香川県

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2019.03.05

農業に親しんでもらおうと、JA香川県が体験型農園「讃さんファーム」を3月に開いた。これまで一般に畑を貸し出す市民農園はあったが、この農園のようにインストラクターが畝(うね)づくりから種まき、手入れなどを指導しながら作物をつくるのは中四国のJAでは初の試み。

利用者は月1回程度、季節に合った内容の講習を受け、1区画約20平方メートルの畑で春夏と秋冬それぞれ6種、合計12種の作物を育てる。日頃の水やりや草ぬきといった手入れは各自が行う。もちろん、収穫した作物は持ち帰ることができる。利用料は年間5万円(税別)で、種や苗、肥料、農具は利用料に含まれる。

「まずは体験してみて農業に興味をもってほしい。生きがいづくりや子どもの食育に役立ててもらえれば」と総務課・森近良介さん。高齢化が深刻な農業の人材育成にもつなげたいという。収穫祭など年4回程度は、利用者同士が交流できるイベントも開催する予定だ。

農林水産省の農林業センサスによると現在、県内の農業就業者は2015年で約3万5000戸で、1995年に比べて1万8000戸減少している。そのため、耕作放棄地も15年は6000ヘクタールと、95年から1.6倍に増えている。「今後は利用者を増やしていき、耕作放棄地を体験農園に活用することも検討したい」と話す。

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