香川県とタッグ!県産品ブランドを応援

サントリービア&スピリッツ 四国支店長 実藤 重幸さん

Interview

2011.05.19

「支店長を大事にしてくれる町ですね」。支店都市・高松に赴任して1年余り。サントリービア&スピリッツ四国支店長の実藤重幸さんは笑顔でこう話す。その優しい表情とは対照的なのが大きな体。身長180cm体重78kg。実藤さんは小学生の時、「柔道一直線」に夢中になり、町の道場に通い始めた。「一時は86kgありましたから、『やせたなぁ』って言われることもありますよ。得意技は内股と大外刈。さすがに『地獄車』はできませんね(笑)」

忘れられない試合

忘れられない試合がある。長崎大学3年とき、主将として国公立大学が参加する全国大会に出場した。7人制の団体戦、準決勝の相手は強豪・鹿児島大学。序盤で確実に勝ち星を取るというチームの戦略で実藤さんは次鋒。この試合でもポイントゲッターとして見事勝利した。そして2勝1敗2分で迎えた6人目・副将戦。4年生の小柄な先輩の相手は100kg近い大男・・・。「何とか引き分けに持ち込んでくれれば・・・」という思いで見つめていた実藤さんらだったが、序盤で有効を奪った先輩は、そのポイントを最後まで守りきった―。「本当にうれしかったですね。柔道は個人戦というイメージがありますが、チームワークの素晴らしさを教えられました」。結局、決勝で敗れ準優勝に終わったが、今でも2年に1回、長崎で開かれているOB会では、やはりこの「伝説の一戦」が話題になるという。「みんなが、『自分が勝った試合』じゃないのに盛り上がれるっていいですよね。当時のメンバーは今も交流が続く大切な仲間です」

知事ブログに「書き込み」

支店長を務めるのは四国支店が2カ所目。「支店長っていいですよね」と語る実藤さん。その理由は?「いろんなことができるからです」

去年10月、実藤さんは香川県の浜田知事のブログに、ある書き込みをした。「一緒に県産品を盛り上げていきませんか?」

約1週間後、県産品振興課から返事がきた。「香川県」と「サントリー」がタッグを組んで行う「香川県産食材振興プロジェクト」が始まりを告げた瞬間だった。

地産地消・地産外消を応援

香川県産食材振興プロジェクトは、讃岐牛やオリーブハマチなどの県産品と、サントリー製品がコラボレーションし、県内外での認知度アップや消費拡大を目指すというもの。例えば双方の販売ルートを活用し、スーパーなどの酒売場と肉売場で「讃岐牛(オリーブ牛)」と「ザ・プレミアム・モルツ」を一緒にプロモーション。デパートなどの中元・歳暮市場や有名料理店でも「ビールに合う料理」「料理に合うビール」として一緒にPRする。さらに「こんぴら温泉郷」とのタイアップ企画で、観光客にも県産品の素晴らしさを紹介する。先日、香川県とサントリーによる調印式も無事終わり、プロジェクトが本格的に動き始めた。

「やってみなはれ」

「個人の裁量権や決定権を認めてくれる会社なんです。失敗は無駄ではなく、『育てよう』という社風がありますね。まさに『やってみなはれ』。〝器〟を大きくしてくれる会社だと思います」。大きな体でこう話す実藤さん。「書き込み」をきっかけに始まった大きなプロジェクトに、今は大きな情熱を注いでいる。

実藤 重幸 | さねふじ しげゆき

略歴
1959年 10月31日 福岡市生まれ
1982年 3月 長崎大学経済学部 卒業
1982年 4月 サントリー株式会社 入社
2003年 10月 南九州支店長
2007年 3月 近畿圏支社流通営業部長
2010年 4月 四国支店長

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