キーワードは「ゆるさ」。でもオンとオフの区別ははっきり入れて、
完全に脱力したオフを過ごしてオンに戻りたい。

ヤマハミュージック中四国 高松店副店長 魚崎 誠次さん

Interview

2010.06.17

楽器店の副店長として、店のマネジメントからユーザーへの対応など、日々さまざまな仕事をこなすヤマハミュージック中四国高松店副店長の魚﨑 誠次さん。2年前に着任した高松店では、これに加えて丸亀町商店街再開発事業に関連した店舗の移転準備などもあり、「かなり忙しい日々が続きました」。今年2月下旬には移転も無事に完了し、新しい店舗での営業もようやく落ち着いてきたと言う。

徒歩や自転車で、ゆるりと出かけます

着任以来多忙な日々を送ってきた魚﨑さんのリフレッシュ策はどういうものなのだろう?「私は、オンとオフのスイッチをしっかり入れたいタイプなんです。連続した休みが取れたなら、ひとりになりに出かけますね」

前任の松山店時代には、休みが連続すると「歩いて高知まで行ってたんですけど・・・・・・」。自宅のある松山市内から国道33号を歩くと、3日くらいで高知市中心部に着けるのだとか。道中は特に宿に泊まらず、寝袋で休むというスタイルだ。時間に追われる日常から脱したい。息を止めて走る時間が続いたら、完全に脱力するときが必要になる。「解放されたいオフには、時計も携帯電話も家において出かけます。もちろん関係各所には、私への連絡がつかない期間を申し上げて、万全にしてから出かけますけどね(笑)」。だれからも話しかけらない、電話もならない、まったく一人になれる緩やかな時間が得られる。魚﨑さんは、自身を達成感がほしいタイプと分析、「オフであっても、どこまでいこうかと目標を作っていますね。達成できるとうれしいし、好きなことをやっているので苦にはならないんですよ」。歩くことに集中し、体をとことん動かし酷使することで、精神的にもすっきりできる。

高知までの徒歩の旅は、休日の日数や、体力の問題もあって、移動の手段はロードバイク(自転車)へと変わってきたという。「なぜか私は高知が好きなんです。ロードバイクだと片道7時間で日帰りもできます。朝早くに家を出たら昼ごろには高知市です。ちょっと休憩したら帰途について、晩ご飯は家で食べているというかんじかな」。気負いもなく、タオルと着替えと小銭少々、そして本を1冊持ってゆるりと出かける自転車の旅は20回を数える。自宅が道後温泉近くだったこともあり、早朝に出かける魚﨑さんの所持品に、「石けんがあれば温泉、なければ高知だと、家族は判断していたようですね」

最近は「弁当男子」

単身赴任となった高松での暮らし、魚﨑さんは「食」にも興味津々だ。「休日に徒歩で出かけた帰りに立ち寄った道の駅で地元食材を買いこみ、自分で調理するのですが、楽しいですね」。近所のスーパーでも、野菜や魚は香川産にこだわって選ぶ。ご飯も玄米食にし、調味料もなるべく昔ながらの製法のものにする。「もともと調律師としてスタートしたからか、こうあるべきだという方程式や、対象の本来の姿に魅力を感じますね。余計なものがない、そのものの味がいいと思います」。季節の新鮮な素材が持つ味わいを大切にしたいと言う。「まあ、方程式通りにやってもうまくいかないときは、最後は塩加減、さじ加減ですけどね」

魚﨑さんは会社に自作の弁当を持参しているのだとか。「玄米は夜に洗って水切りして準備し、おかずは朝作って詰めます。常備菜もありますよ。昼食時には女性社員と弁当を見せ合ったりすることもあります」

興味があるものには、構えたりせず自然体で関わっていく。「ちょっとゆるめな感じで、いろいろと楽しんでます」

魚崎 誠次 | うおさき せいじ

略歴
1965年 9月 富山県魚津市生まれ
1985年   ヤマハピアノテクニカルアカデミー卒
      社歴を調律師としてスタート
1988年   ヤマハ高松店勤務
1992年   ヤマハ新居浜店勤務
1995年頃より営業兼務となる
2002年   ヤマハ松山店勤務
      コンサート調律師と営業マネジャー兼務
2008年 5月 ヤマハ高松店勤務
       店舗マネジャーとして着任
写真
魚崎 誠次 | うおさき せいじ

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