
中国エリアの成功を糧に 四国でも新規分野を開拓
同社の売上は当時6割以上が飲食店だったが、人口減少が進む地方都市の市場調査を踏まえ、五嶋さんは飲食以外の分野を積極的に開拓する戦略をとった。注目したのは自社製品の一つ、プレハブ冷蔵庫だ。当時の技術力では施工が難しく100坪規模が限界とされていたが、専門性の高い人材を育ててチームをつくり、中国エリアで500~1000坪規模の食品加工場への導入を次々と成功に導いて、全国的に注目を集めた。四国でも4800坪の工場案件を担当するなど、同様の戦略が奏功している。「将来を見すえ後進のための道筋をつくる意味でも、単純に物を売るだけではない、技術目線での営業を形にできて自信につながりました」
飲食ニーズのみに依存しない戦略は、コロナ禍で飲食業界が縮小する中で一気に加速し、医療施設や老健施設向けのアプローチ、食品加工業向けの販路開拓支援などを積極的に進めていく基盤にもなった。一方、テイクアウトや補助金の活用といった飲食業界の新しい動きにも柔軟に寄り添い、従来とは違う切り口のサービスの可能性が生まれている。「地道な準備が実り始め、やっと明るい兆しが見えてきた気がします」
社員満足度を最も重視

活発な意見が飛び交うES会議
立候補した社員を中心にES委員会を立ち上げ、メンバーと一緒に社員の要望を検討したり、経営幹部がES支店会議に足を運んで話を聞いたりと、社員の声を丁寧に拾い上げる取り組みが進行中だ。「経営目線で論破するのではなく、耳を傾けるのが大事だと実感しています。私自身の経験を踏まえ、いろんなことに挑戦できる環境を生かして積極的にチャレンジする若手を応援したい」と期待を込めて語った。
戸塚 愛野
五嶋 寿 | ごとう ひさし
- 略歴
- 1994年 ホシザキ中国株式会社 入社
2009年 同 技術責任者
2012年 同 営業本部長
2016年 同 取締役に就任
2017年 ホシザキ四国株式会社に移籍
同 取締役営業本部長
2022年 同 取締役統括部長
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