かなりハードな島&温泉めぐり。サバイバル度は高めでも「島に住む人とのふれあいは楽しみ」

三井住友海上火災保険 高松支店長 森本 英彦さん

Interview

2009.05.08

三井住友海上火災保険高松支店長の森本英彦さんは昨年4月、4年間の鹿児島支店時代を経て高松に着任した。そのときに思ったことが「今度は近くの島に行けるな」。

強かった自然への憧れ

森本さんは東京都渋谷区生まれ。都会の真ん中に生まれたせいか、幼少時からどこか遠くへ行きたかった。「自然がないところに育ったうえに、両親の家族も東京周辺が多くて、ふるさととか田舎とかといえるものが私にはない。だから自然への憧れが強かったんですね」。小学5年から寝台列車で一人旅に出た。行き先は叔父の住む福岡県。6年になると2歳下の従兄弟を連れて、今度は九州を半周した。成長するにつれその嗜好に拍車がかかり、高校時代には休暇になるとモロッコ、シンガポール、マレーシアに冒険色の強い旅にも出た。

島好きが決定的になったのは大学時代。島を探検・探索すると書く「探島会」に入り、島歩きにのめり込む。「無人島なら探検ができるし、有人島であれば島に住む人と のふれあいが楽しかったですね」。海岸を歩いたり、洞窟があればケイビングしたり。北は北海道の島から、南は沖縄の島まで、40もの島を歩いたという。

島の暮らしを知ったり、人情に触れたりするのもいいもの

前任地の鹿児島県では、機会を見つけて島を巡った。奄美大島や屋久島、種子島を始め、トカラ列島の中の小宝島へは新入社員を連れて臨んだ。金曜23時に鹿児島港を出て着くのは翌朝11時。1泊して次の朝7時に出ると鹿児島着は19時。船で過ごす時間の長さも島めぐりの楽しさだ。また隣に浮かぶ宝島は上空から見るとハート型をした島で、イギリスの海賊キャプテンキッドが財宝を隠したという伝説も残るなど、冒険心をくすぐられた。
島間の距離があり、まるで絶海の孤島のような感のある鹿児島の島に比べ、「瀬戸内の島は身近で、どこかほっとする安心感と、ゆっくりとした時間がありますね」と森本さん。赴任直後から、志々島、男木島、女木島、直島、本島、小豆島などをまわった。「来年は瀬戸内の島を会場にアートと海を巡るイベントも予定されているので、これも楽しみですね」

さて、もう一つの趣味の温泉めぐりは「鹿児島時代には海中の岩からしみ出た真緑色の温泉に遭遇しました。そうそう、鹿児島市内の銭湯50カ所はすべて温泉なんですよ。しかも早朝から開いていたので、赴任半年ですべて回りました」。早朝から店開きしている香川のうどん店とよく似ているが、それもその土地ならではの楽しみ方だ。「単身赴任が長くなりましたが、休日などの時間の過ごし方がうまくなったと思いますね。ピンポイントで動けるというか。なんとなく過ごすのはつまらない。今後もその土地ならではの発見を大切にしたいですね」

森本 英彦 | もりもと ひでひこ

略歴
1958年 9月5日 東京都渋谷区生まれ
1981年 4月 大正(現三井住友)海上火災保険株式会社入社
2000年 4月 東京企業本部企業第三部団体営業課長
2001年 4月 東京企業第一本部総合営業第二部第四課長
2003年 4月 東京企業第一本部総合営業第二部次長
      兼第四課長
2004年 4月 九州本部鹿児島支店次長兼第一課長
2005年 4月 九州本部鹿児島支店次長兼第一支社長
2008年 4月 四国本部高松支店長
写真
森本 英彦 | もりもと ひでひこ

記事一覧

おすすめ記事

メールマガジン登録
メールマガジン登録
ビジネス香川Facebookページ