変化への対応と基本の徹底“セブン”のDNA受け継ぐ

セブン‐イレブン・ジャパン 香川地区ディストリクトマネジャー 花山 徹さん

Interview

2016.06.02

今年2月、香川地区に着任。「すごく雰囲気が好きなまちです。スタッフにおいしい昼食を教えてほしいと言うと、みんなうどん店を紹介してくれるんですよ。どこもおいしくて、知らないお店に行くのが楽しみです」

前任地は愛媛で、松山市2店舗と新居浜市1店舗同時オープンの愛媛初出店に携わった。単身赴任は約9年になる。「料理はしませんが、掃除と洗濯は好きです。今回の引っ越しを機に持ち物を整理したこともあって、部屋は結構片付いていますよ」

静寂さを味わう

自宅のある広島には月に1回程度帰る。10歳になる愛犬とゆっくり散歩するのが楽しみだ。昨年、愛猫も家族に加わった。

趣味は特にないと言うが、京都で過ごした大学時代には、府内にある寺院は行き尽くしたほどお寺巡りにはまった。週末ごとにゆかりを調べていろいろな所へ出掛けた。お寺の静寂さやぞくっとするような雰囲気が好きなのだそうだ。

京都では詩家36人の肖像がある詩仙堂や、歴代の足利将軍の木像を安置している等持院が印象に残っている。広島でも年に一度は宮島を訪れないと落ち着かないと言う。「厳島神社に行くと、平清盛と会っているような気持ちになれます」

もともと歴史好きで、香川地区に着任後、最初に出掛けたのは玉藻公園だ。「お堀で鯛が泳いでいるのは面白いですね。先日、総本山善通寺へ行きました。その他の四国霊場や金刀比羅宮も訪れてみたいですね」

加盟店と本部とで看板磨く

学生時代、コンビニエンスストアでのアルバイトは経験しなかったが、3年ほどホテルの中華料理店でウェイターをしていた。ホテルが企業の会合に使われることも多く、ビジネスパーソンと話をすることが面白かった。接客業も自分に合っていると感じた。

就職活動でセブン‐イレブンの仕事内容を知り、フランチャイズチェーンや経営カウンセリングに興味を持った。関西ではまだ店舗が少なく、だからこそ面白いと思ったそうだ。

「仕事の大前提は、人の話を聞くこと。サービスや商品を通じて、どう売上を伸ばしていくかをオーナーさんと話し合います。セブン‐イレブンという看板を加盟店と本部とで磨いていくようなイメージです」。まずはフランチャイズ加盟店オーナーの話をよく聞く。人とのつながりと店舗経営のノウハウが会社の財産だと言う。

先輩から言われて印象に残っているのは、画期的な成果を出すには画期的なやり方をするしかないんだという言葉だ。「基本をきちんとやることと、新しいことにチャレンジすることの二つが商売には必要だと思います。挑戦はずっと受け継がれてきたセブン‐イレブンのDNAのようなものですね」

物心ともに距離を近く

セブン‐イレブンの香川初出店から3年が経った。キヨスクを含めて県内に104店舗を構える。「お客様にとって当たり前の存在にはまだなれていないように思います。香川の皆さんにセブン‐イレブンの良さを知っていただきたい。これしかないですね」

物理的な距離の近さと、あの店にまた行ってみたいと思える心理的な近さを感じられるのが目指している「近くて便利」な店だ。「配達などまだまだ知られていないサービスもあるので、香川の方にどうお伝えしていくかが今の課題ですね。良い商品と良いサービスがあることが便利なのだと思います。それを常に追求し続けたい」

花山 徹 | はなやま てつ

略歴
1970年 8月 佐賀県佐賀市生まれ
1994年 3月 立命館大学 経営学部 卒業
       株式会社セブン-イレブン・ジャパン 入社
2002年 8月 倉敷地区ディストリクトマネジャー
       以降同職で広島地区、西宮地区、福山地区、愛媛地区を歴任
2016年 2月 香川地区ディストリクトマネジャー 就任

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