新型コロナウイルスに感染して重症化するリスクは、生活習慣病があると高くなるといわれている。そう考えると、生活習慣病のリスクが高い人と高齢者(私はともに合致)の重症化リスクが高いのも理解できる。一方、重症化の原因は、免疫機能の過剰反応であるサイトカインストームと血栓の形成と報告されている。そうならば、免疫機能の暴走を防ぐために、また血栓ができやすい動脈硬化を予防するために、改めて生活様式を見直し、改善したいものである。
自宅に巣ごもりして、飽食と運動不足になれば、生活習慣病を進行させかねない。しかし、人の集まる場所への外出は感染リスクが高い。そこで、ヨガなどで心身を整えるのもいいだろうし、自宅の周辺をハザードマップ手に散歩してみのるのも一案。また、「讃岐ジオサイト探訪」で検索すると、香川県内のジオ(地形と地質)に関する知られていないコースが紹介されている。感染対策を徹底した上で、日光を浴びて散歩すれば、免疫機能を高めるビタミンDがつくられ、血流もよくなる。
コロナ禍を機に、真の意味で生活様式を見直し、健康な人生を送るきっかけにしたいものである。
長谷川 修一 | はせがわ しゅういち
- 1955年 島根県生まれ
1974年 愛光高校 卒業
1978年 東京大学理学部地学科 卒業
1980年 東京大学大学院理学系研究科修士課程
(地質学専門課程) 修了
四国電力 入社
2000年 四国電力 退職
香川大学工学部助教授
2002年 香川大学工学部教授
2017年 香川大学工学部長
2018年 香川大学創造工学部長
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