とことんまで突き詰める性格もあり、玄米について夢中で勉強を始めた。店頭に並ぶ玄米の値段が商品によって違うのはなぜ?と疑問に思ったことから調べていった。農学部の先生、生産者、食の専門家など、つてを頼って時には東京にも勉強に行き相手を質問攻めにした。
やがて、発芽させた玄米の方が栄養価が高い、ぬかや胚芽を丸ごと食べる玄米は無農薬栽培にすべき、という考えに至る。「実際、食べ始めて自分の体調も変わってきて。食べ物が体を作っているんだなあと実感しました」
そこで、発芽させた玄米を「お餅」にした商品を思い付く。試行錯誤の中で家庭用餅つき機が6台壊れ、今度は業務用杵つき機を使い「まるざ古代餅」が完成した。トースターで5分焼くだけ、プチプチした食感を残す程度に玄米をつぶしているのでよくかめない子どもも消化しやすい。何よりおいしいことにこだわった。
材料の玄米は、農薬、化学肥料、除草剤を使わず栽培したものを使う。思いを共有できる生産者に何度も手紙を出してお願いした。炎天下の除草なども一緒に行い、チームとして信頼関係を築いていく。「土づくりから見せてもらいます。現地にすぐ行けるよう、今契約している17カ所はすべて香川・徳島の生産者です」
編集長補佐 石川 恭子
山川 瑞穂 | やまかわ みずほ
- 1974年 8月 高松市生まれ
2010年 1月 「まるざ古代餅」商品開発
2010年12月 株式会社デュエット設立
2015年11月 まるざ発芽玄米研究所オープン
- 写真
まるざ発芽玄米研究所 株式会社デュエット
- 住所
- 高松市牟礼町牟礼2310
TEL:087-845-5200 - 事業の概要
- 自然栽培で作る玄米
古代米関連製品の開発・製造・販売 - 資本金
- 300万円
- 社員数
- 6人
- 地図
- URL
- http://www.maruza.net/
- 確認日
- 2018.01.04
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