人付き合いや何気ない会話が活力
四国財務局長 余島 義豊さん
2017.03.02

小豆島の「エンジェルロード」が写る四国の観光ポスターと。
エンジェルロードは干潮の時だけに現れる砂浜
スケジュール管理が肝心
1975年に国家公務員試験に合格、76年に近畿財務局に採用された。81年に大蔵省主計局へ異動。放送大学への出向なども経験したが、これまで合わせて30年以上主計局に勤務し、国の予算編成に携わってきた。
主に農林水産省や厚生労働省の予算を担当。1993年に冷夏で米不足になった時は農水省を担当していた。平成の米騒動とも言われ、国産米が不足。政府はタイ米を輸入することでしのいだ。余島さんはその予算措置に奔走した。
2012年から3年間、主計官を務めた。省内に11人しかいない予算編成の実務責任者だ。例年、8月末に各省庁から予算の概算要求が提出され、12月までの間に査定や各省庁との折衝を重ね、予算の原案をつくる。翌年1月に予算案は国会へ提出される。
仕事で最も大切なのは、スケジュール管理だという。「年間を通してどんな仕事をするのか、そのためにはどんな準備が必要なのか、十分に考えておく。そして期限を守ること。そうすれば仕事はうまく進みます」。資料一つにしても、効率よく内容のあるものに仕上げられるよう考える。
お遍路で新しい発見
きつい上り坂ですれ違うお遍路さんが、「あともう少し、頑張って」と声を掛けてくれたことに気持ちが和んだ。優しい声掛けのほか、おいしい食べ物を教えてくれるなどお遍路同士の交流が生まれることもうれしい。「人との付き合いや会話が活力になっています」
四国財務局のメンバーとも四国各地を訪れている。徳島の剣山や愛媛の道後、高知ではカツオの藁焼き体験をした。

四国財務局のメンバーと徳島へ
若手に期待
「こうした自発的な取り組みはうれしい限り。若手にはこれまでの歴史を理解した上で、これからの時代に必要とされる仕事ができる人になってほしいですね」
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