
「昨日売れたものが今日は全く売れないという時代。納得のいくまで商品開発にはこだわります」と、代表取締役社長の西山泰和さん。売れる商品の秘密は何か。
全国の土産物を作る
「土産物は1回買って終わり、となることが多い。何度でも食べたくなる『リピートしたい味』を心掛けています」と西山さん。
県内ではうどん店や地元の菓子店とタイアップした食品を製造している。「創業から半年後には、卸売に加えて製造業も開始しました。メーカーの作る力と味源の宣伝力で事業を展開しています」
“モノ”を売る力

西山さんは08年の社長就任後、会社を営業主体へシフト。「売れないと工場が回りません。販売と製造のバランスが大切。チャンスを逃がさないためにも『売る力』が必要です」
不況下では売れないとされる菓子類が、売り上げを伸ばしている。「『よそにないもの』があるからでしょうね。味と価格は他社に負けません。うちの商品はおいしいんですよ」。口調からは、自社製品に対する絶対の自信が伝わってくる。
即断即決で新商品
開発に生かすのは、ユーザーの声とインターネットなどから得る情報。「EC事業を展開したことで、お客さまの声に敏感になりましたね。レビューをチェックしています」。ニュースや流行もインターネットでキャッチ。消費者の欲しいものや知りたいことが反映されるため、キーワード検索の言葉も参考になるという。ヒントは日常生活の中にも。
「スーパーで買い物をするとき、じっくりと歩いてみて売り場の変化や商品の流れを肌で感じます。ピンとくるものがあるんですよ」。アイデアはすぐ形にする。ひらめきから1時間で商品としてホームページに掲載したことも。「できると思うものは実現できる」がポリシーだ。
他社の動向にはとらわれず、独自の路線で勝負する。先代からのロングセラーも守りながら、次々と新しいものを生み出していく。
大ヒットたまねぎスープ

「インターネットでの販売は、顔が見えないからこそお客さまとのコミュニケーションが大事。売りっぱなしではダメ。アフターケアもしっかりと行います」
たまねぎスープの1位獲得は100回を超え、記録更新中だ。
幸せも届けたい
「多くの人が幸せな気持ちになってくれたら。CSR(企業の社会貢献)活動もその一環です」。東日本大震災の被災地へ救援物資としてうどん2万食を提供。社員も募金活動を行った。
キャンディーや佃煮など自社のオリジナル製品を伸ばすことも今後の目標。食品の作り手には、常に責任がのしかかる。「逃げない経営者でいたい。いざというとき『俺に任せておけ』と言える強い人間になりたいですね」
西山 泰和 | にしやま やすかず
- 略歴
- 1969年 まんのう町出身
1988年 琴平高校 卒業
理容師等を経て
1994年 有限会社味源 創業
2008年 代表取締役
有限会社味源
- 住所
- 香川県仲多度郡まんのう町宮田1019-16
- 代表電話番号
- 0877-75-3103
- 設立
- 1994年
- 社員数
- 140人
- 事業内容
- 食品製造卸売、OEM企画・開発
インターネット販売(ECショップ:美味しさは元気の源「自然の館」) - 沿革
- 1994年 創業
2003年 本社工場移転
直営店「自然の館」オープン
インターネット販売開始
2010年 Yahoo!ショッピング
Best Store Awards2009受賞
2011年 楽天市場ショップ・オブ・ジ・エリア受賞
- 資本金
- 1200万円
- 地図
- URL
- http://www.ajigen.com
- 確認日
- 2022.02.03
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